第22話：悪夢 ページ25
『ん･･･。』
朝、カーテンから差し込む光で目が覚めた。
私はゆっくりと目を開けると、そこにあったのは、兄さんの頭だった。
少し寝ぼけていたが、一気に目が覚め状況を確認する。
え？私、昨日はソファーで寝たよね？ベッドになってるんだけど。
しかも目の前に兄さんの頭あるし！何これ、どういう状況･･･？
ま、まぁ！とりあえず起きよう･･･！
私はそう思い、身体を起こそうとすると、少しも動く気配がない。
私は嫌な予感を感じながら、恐る恐る兄さんの方を見た。
は･･･？え、待って。抱き着かれてるんだけど。
しかも力強･･･！剥がせないんだけど！
『兄さん！起きて！！』
私がそう大きな声で言うと、
「んぅ･･･？もう起きたん？おはよぉ。」
そう目を擦りながら兄さんは言った。
いやいやいや、おはようじゃなくてね･･･？
『え、兄さん。これどういう状況？』
「んぇ？」
兄さんは当たり前のように私から手を離し、伸びをした。
それから再びベッドに寝転がった。
『いやいや！だから！なんで私に抱き着いて寝たてたの？しかも私昨日さ、寝れなくてソファーで寝たんだけど？』
私が勢い良くそう言うと、兄さんは少し目を瞑って考える様子を見せた。
少し経つと、兄さんは思い出したかのようにこう発言した。
「あぁ！そうそう！Aがソファーで寝てるの見つけて、寝にくそうやな〜、って思ってベッドまで連れてってん。抱き着いてたのは･･･、寝ぼけてたとか？俺も分からん。」
『ねぇ･･･。聞きたくないんだけど、連れてったってどうやって？』
「え？お姫様抱っこやけど･･･？」
最悪･･･。聞くんじゃなかった･･･。
ってか泣きたい。成人してるのに兄さんにお姫様抱っこされた上に抱き着かれて寝てるとか黒歴史確定･･･。
お願いだ。ただの悪夢であってくれ！
「どうしたん？」
私の願いとは裏腹に、そう素っ頓狂な顔と声で言う兄さん。
私はいろいろと腹が立って、大きな溜め息を吐いた後、
直ぐ様着替えて、玄関へと向かった。
『兄さんの馬鹿！』
そう言い捨てて私はドアを閉じた。
当然の如く、急に悪口を言われた兄さんは固まってる訳で。
兄さんなんかもう知らないもんっ！
そうだ！鍵作りに行かなきゃ。
私は気持ちを切り替えて、鍵屋さんの方向へと向きを変えて歩き出した。
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なふ - ４２話めちゃ好きです・・・っw 伝説のないふ回ですね（） (2023年4月5日 17時) (
レス) @page47 id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)
Near - 癒奈@ナイスタさん» えへへ〜！お祝いありがと！！私は別に優しくないよ...w。そして触れないのが常識((( (2022年8月22日 20時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
癒奈@ナイスタ - 続編おめでとっ！にあちゃんも優しい……触れないのうれs((( (2022年8月22日 20時) (レス) id: 81c9b0bc30 (このIDを非表示/違反報告)
Near - 葵緒唯-aoi-＠メセオブさん» あおちゃっ！お祝いありがとぉぉぉ！！ (2022年8月22日 20時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
葵緒唯-aoi-＠メセオブ(プロフ) - にあちゃ！！！続編おめでとぉおお！ (2022年8月22日 19時) (レス) @page50 id: bf14041509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年7月6日 17時
