第15話：終了 ページ17
終わりの挨拶をして、BGMの音量を上げて、マイクをOFFにする。
「うぇ〜い！ドロップお疲れKP〜！」
テンションの高い兄さんに釣られ、
『KP〜！』
と言ってしまった。
そんな会話をして数秒経つと、兄さんは急に我に返ったようで。
「あ、ドロップさん、すみません･･･。配信のノリが抜けてなくて馴れ馴れしく･･･。」
少し落ち込む様子の兄さん。
私は笑うのを堪えて返事をした。
『だ、大丈夫！その方が話しやすいし、私もこのままで話していいかな？』
「ドロップが良いなら･･･。」
と、遠慮気味に言った。
『んじゃ！兄さん、改めてよろしくね！』
言い終わってから気が付いた。
自分の顔がどんどん青褪めていくのが分かる。
「え？い、今兄さんって･･･。」
言い訳、なにか言い訳･･･！
『ちちち違うのっ！いふ君の声が私の兄さんに似てたからつい･･･。』
「そっか･･･？」
一応納得(？)はして貰えたみたいだ。
だけど、今後はもっと気を引き締めないといけない。
もしも配信中に"兄さん"なんて言ったら大炎上だろう。
『ご、ごめんね！明日も仕事が控えてるからこの辺で･･･！』
気まずい空気に耐えられなかった私は、そう話を切り上げた。
「うん、じゃあおやすみ。」
『おやすみ！』
そう言ってディスコードを抜ける。
そして深い溜め息を吐いたあと、
『疲れたぁ〜。』
そう大きな独り言を言って、椅子に深く腰を掛けた。
テレビを見ようとしていると、
プルルルルルル＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そう電話が鳴った。
少し面倒に思いながらも通話ボタンを押す。
すると先程まで聞いていた声が聞こえた。
「A！いきなりだけどさ、Aなんか俺に隠してることない？」
『隠してること･･･？』
少し迷って、当たり前であろうことを返した。
『そりゃあ数年も離れてたら隠し事の一つや二つはあるでしょ。』
「違う違う！そういうことじゃなくって！歌い手とかやっとらん？」
急に具体的に攻めてくる兄さん。
どうしようか、どのみち言うことにはなるだろう。
暫く悩んだ末、私は言うことに決めた。
『歌い手？うん。有名ではないけど一応やってはいるよ。』
すると兄さんは、少し声色を変えてこう言った。
「もしかして、"ドロップ"やったりする？」
"ドロップ"
名前を突き付けられた私の肩は震えた。
『私は、私の歌い手名は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。』
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なふ - ４２話めちゃ好きです・・・っw 伝説のないふ回ですね（） (2023年4月5日 17時) (
レス) @page47 id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)
Near - 癒奈@ナイスタさん» えへへ〜！お祝いありがと！！私は別に優しくないよ...w。そして触れないのが常識((( (2022年8月22日 20時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
癒奈@ナイスタ - 続編おめでとっ！にあちゃんも優しい……触れないのうれs((( (2022年8月22日 20時) (レス) id: 81c9b0bc30 (このIDを非表示/違反報告)
Near - 葵緒唯-aoi-＠メセオブさん» あおちゃっ！お祝いありがとぉぉぉ！！ (2022年8月22日 20時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
葵緒唯-aoi-＠メセオブ(プロフ) - にあちゃ！！！続編おめでとぉおお！ (2022年8月22日 19時) (レス) @page50 id: bf14041509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年7月6日 17時
