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敦「お邪魔しまーす」
伏黒に続いて敦も部屋に入る。
生活感はあるが、とても綺麗に片付けられた部屋だ。
伏「ベッド1つしかないんで、今から布団借りてきますね」
16歳と18歳の他人同士がシングルベッドで一緒に寝る、なんて訳にはいかないが、伏黒の部屋に敷布団は置いていない。
その為、先生たちに聞かなければならない。
慌てて腰を上げる敦。
敦「手伝いますよ！」
伏「良いですよ」
敦「でも至れり尽くせりでは悪いですし、」
伏「そんな大仰なことは出来ませんから、これぐらいは」
敦「でも、」
両者、気を遣いすぎて頑固である。
あっ、と思い出したように伏黒が言う。
伏「それより中島さん、お腹空いてないですか？」
敦「えっあっ？
減っ、、、てます」
突然の質問に戸惑う敦だが、言われてみればたしかにそうだ。
もう空はすっかり暗くなっている。
敦がこの世界に来たとき、元の世界は夕暮れ時だったはずが、ここは既に昼過ぎだった。
絵の中と外とでは時間がズレているのか、と敦は首を傾げる。
となると、敦がいる世界はまだ数時間しか経っていないが、この絵の外は一体どれだけの時間が経過し
伏「ですよね。
なので、まずは夜ご飯を食べましょう」
敦「ん！？あ、はい！」
伏黒の声に、一気に現実に引き戻される。
鈍感な敦も、上手い具合に誤魔化されたかな、と流石に感じたが、そんなことを言っている暇はない。
さっさと部屋を出た伏黒を慌てて追いかける。
初めて来るこの学校。
いや、そもそもこの世界。
気を抜いたら絶対に迷子になる。
敦「恵くん、待って！」
焦りを思わず声に出すと、伏黒は弾かれたように振り向いた。
大きく見開いた目は、驚きに揺れている。
思わずきょとんとする敦。
躊躇うように、絞り出すように、伏黒が呟いた言葉は、
伏「恵くん、て」
だった。
敦「あっ名前呼び嫌でしたか！？」
敦から見れば、高専1年の伏黒や釘崎などは歳下だ。
敦は自分より歳下の子は〇〇ちゃん、〇〇くんと呼ぶことが殆どである。
敦「嫌なら勿論やめます！
ど、どうしましょうか、さん付けですか？」
伏「ああ、いえ、嫌と言うわけではなく。
新鮮で慣れないなーと思っただけで、、、」
照れ臭そうに首元に手を当てる伏黒。
無表情がちな伏黒の、初めて見えた大きな表情の変化。
敦は、鏡花の心からの笑顔を初めて見た時とよく似た温かい気持ちになる。
敦「今晩限りだけどよろしくね、恵くん」
伏「はい、中島さん」
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水街(プロフ) - 有栖川.さん» なるべく本編に組み込んでみます！ありがとうございます (2020年8月8日 12時) (
レス) id: 17a12418a3 (このIDを非表示/違反報告)
水街(プロフ) - ゑごまさん» あー、なるほど！甘味大好きコンビは面白いかもしれませんね！考えてみます！ (2020年8月8日 12時) (レス) id: 17a12418a3 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - リクエスト失礼します。 鏡花ちゃんがしのぶさんとか蜜璃ちゃんとかと女子会(どっかの店で鏡花ちゃんは湯豆腐食べてるみたいな)やって欲しいです！なんか番外編みたいになってるかもしれませんが、よろしくお願いします！ (2020年7月18日 19時) (レス) id: 6bc5efe30d (このIDを非表示/違反報告)
ゑごま - リクエスト失礼します。やっぱ、かまぼこ隊と絡ませてほしいですかね〜善逸が鏡花ちゃんに求婚して鏡花ちゃんがドン引きしたり。乱歩さんが蜜璃ちゃんとお菓子食べまくったり。いや、はよ戻らんとあかんやろ！ってなりますね。 (2020年7月16日 23時) (レス) id: da1fba78c8 (このIDを非表示/違反報告)
水街(プロフ) - ゑごまさん» そうです、鬼滅ですよ！期待しててください！考えながら書いてるので、もし「このキャラ出して欲しい」とかあったら、言ってくださいね！ (2020年7月13日 21時) (レス) id: 17a12418a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水街 | 作成日時：2020年5月27日 18時
