びびり兵士の一生 (ページ2)

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人生2 ページ2

「まぁまぁどこ行くのぉ？」

母「ママは今から用事があるからおじいちゃんの所で待っててね」

　「何時まで？」

母「ママの用事が終わるまで」

　このときの母は何時もより濃い化粧をして

　花の匂いの香水をつけてた

　父、ルザ・グラストラッカーは

　元々グラストラッカー家が迫害を受けていたこともあって

　耐えきれず私と母を置いて自、殺した

　父の死を受け入れられなかった母は

　酒に溺れ

　男にも溺れ

　次第に私のことを放置するようになった

　そして、父方の祖父へ預けられた

　預けられたと言っても母は何時まで経っても迎えに来なかった

　ちょうど、15のときに祖父との話で理解した

　母が私を捨てたのだと

　涙は出なかった悲しくもなかった

　ここ10年祖父と暮らしていて母の記憶など殆どない

　悲しいわけがないのだ

　元々、父からは愛されていたが母は私を毛嫌いしていたことは分かっていた

　それでも、父との子供だったから育てていたんだろう

　それに、実際子供は欲しくなかったと父に言っている母を何度も見たことがある

　毛嫌いしていたことは分かっていたが毛嫌いする理由も迫害を受けている理由もよく分からなかった

　その理由を知ったのは

　壁が超大型巨人によって壊される前日の日だった