「光」は知っている 2

勉強会 ページ50

小
「でもいいんじゃないかな？この所忙しかったし」

うんうん

黒
「息抜きにもなれるし俺もいいと思うよ」

美
「俺も同じ。これからまたテストとかでごった返すんだし息抜きできる時にしといた方がいいと思う」

七
「俺も同し」

ア
「私もいいと思う」

上
「別にいいけどよ…勉強しといた方がいい気もするんだよな…」


上杉くんの意見は最もだったからみんな返信に困った

いくら受験までまだ時間はあるとしてもそれでもたった1年くらい

それに中学二年生となると3年になった時の成績に響くから正直二年生でも手は抜けないんだ

若
「ふっ…上杉、お前がそう言うと思って俺もちゃんと考えてある」

え？


若
「いいか諸君！我々はまだ2年生と言えど勉強に手を抜けない、そうすると勉強する事になるが皆苦手な教科になるとどうしても結果が出ない、そこでだ！」


「各エキスパートによる勉強会を開こうと思う！」


メールの文字なのに若武が凄い気取って言っている顔が思い浮かんだ

小
「勉強会？」

若
「そうだ！俺らのチームには各教科のエキスパートがいる！そのエキスパート達に教えて貰えれば自分のスキルアップになる！！」

美
「ナイスアイディア！」

流石リーダー！

黒
「いい切れ味だね、流石若武先生だ」

七
「小さい頭の割にそんなアイディア出るんだな」

ア
「あっ！こら忍！！」

上
「ぶはっ！ミニヘッドって事か！」

若
「んなっ？！誰がミニだ！！俺はいつもビックだ！」


そんなメールを繰り返して私は思わず笑ってしまった

みんながそこにいるわけじゃないのにみんなと実際に話してるみたいで凄く安心したんだ

でも安心したからこそ思っちゃったんだ

みんなといつか会えなくなるんだって

そうしたらみんなとの会話もなんだか悲しくなってしまったんだ


「みんなとずっといたい」


そんな思いを頭を振って散らした

(ダメダメダメ！任されたんだから最後までやらなきゃ！)


[任されたって事はその人は自分を信じてくれると言う事だと思うんです]


うん、私もそう思うよ[鳳香(ほうか)]

自分の思いを散らしたら大事な事を思い出した

(あっ…明日は組織に行かなきゃ行けないんだった)

ア
「ごめんみんな…私明日は用事があって行けない…」

本当は物凄く行きたいけど…先に約束した方を優先にした方がいいよね

若
「はあ？！まじかよ！！アーヤに教えて貰いたかったのに！！」

ア
「本当にごめんね」

できることならみんなともっと一緒にいたい…

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