GE3／きのうとあしたを繋ぐいま

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――早く、早く！もっと早く走れ……！

　縺れそうになる足を無理矢理に前へ、前へと地面を蹴り上げるようにひたすら走り続ける。

　ただでさえ悪天候で足場も悪いのに、額から伝ってくるヌルリとした嫌な感触の所為で視界も最悪だ。何度拭ってもキリがない。

　そんなことよりも弾き飛ばされた分身――神機をヤツより先に――、

　やっとの想いで伸ばした指先が神機に届くことはなく、背後から迫り来る黒い影から伸びてきた鋭い刃が少女の胸を貫いた。

　――死ぬな。

　――生きることから、逃げるな。

　脳裏に過った二人の命令に、
　次第に薄れていく意識をどうにか繋ぎ止めようとするが、指先一つ動かす事も出来ないままそこで途絶えた。

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※ブラッドが二度目の終末捕食を阻止している中、とあるアラガミの襲撃に遭って意識を失った少女が目を覚ますと……GE3の世界へ。
という物語です。

※ご都合設定
※ゲーム沿いのお話ではありません
※オリジナル要素
※大事な場面を除く大幅ストーリーカット
※展開早め
※戦闘シーンはかなり少なめ
※クリア後のネタバレを含む執筆状態：連載中