誰か ページ35
承太郎視点
リュウの父親はDIOに殺されたらしい。
そう、DIOが告げた瞬間から、様子がおかしい。
頭をおさえ、苦しそうに唸っている。
『ああ、ぁ…』
承「リュ…」
『ああぁぁぁぁぁぁぁあああああッ!!!!!』
突然、リュウは狂ったように叫んだ。
気のせいだろうか。
俺にはその声が
止めてくれと言っているように聞こえた。
一目散にDIOに突っ走っていくリュウ。
俺も闘わなくては。
傷は浅い。
花京院に大丈夫かと聞かれたが、平気だと答えた。
もう一度、リュウに目を移したとき、俺達は目を見開いた。
花「なっ…あ、あれは…」
イギー「ガルルルァ(リュウの…なのか!!?)」
そう、DIOと戦っているリュウは、自分のものと思われるスタンドを出していた。
しっかりとした、はっきりとしているビジョン。
そのスタンドは、黒かった。
顔には黒い龍の被り物。
龍の羽根、龍の尻尾…。
人の形をしたドラゴンであった。
リュウは涙を流しながら戦っていた。
花「…行こう、承太郎」
承「ああ」
俺達はリュウの元へと走った。
まず、DIOのスタンド能力をハッキリさせなければ。
スタンド能力を探る方法を考えながら戦う。
花「―グッ!!!?」
DIOが標的を変えたようだ。
花京院の胸にナイフが刺さる。
『―典明?』
花京院は下へと落ちていく。
イギーが助けたようだ。
『赦さない、赦せない、赦せない…!!!』
リュウは酷く怒っていた。
『DIO…貴様、何人の人間を屍生人にした?』
急な口調の変化に、少し驚く。
『この世には数多の命がある。貴様はその一つひとつを…、未来ある花達を枯れさせているのだ。』
ぽろぽろとリュウの頬には涙が流れていたが、一向に気にする様子はない。
『これ以上未来ある者を傷付けさせん!わたしの娘も、その仲間も…殺させはしないッ!わたしのように殺させは!!!』
まるで、DIOと戦ったことがあるような言葉だった。
俺は確信した。
今、話しているリュウは、リュウではない。
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カレーライス - あんころもちさんの作品も早く読んでみたいです! (2017年12月16日 20時) (レス) id: 3c57821f6f (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - 続編&完結おめでとうございます!続き、楽しみにしています! (2017年12月16日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - ありがとうございます! (2017年12月16日 11時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス - 画面の一番下にパスワードと書いていませんか?書いてあったら、そこに設定したパスワードを入れてください! (2017年12月15日 22時) (レス) id: 3c57821f6f (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - カレーライスさん、質問デス!…実は私、3DSで見てるんですけど作りたくても保存を押してからの次がわからないんです。どうすればよいでしょうか? (2017年12月15日 21時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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