お嬢様と執事～3～ (ページ29)

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Aside

ちゅ、ちゅ、と軽く唇が何度も触れる。

「っん、大毅……ここじゃ、や………」

重「ん、ベッド行こか。」

さらっと抱きかかえられてベッドまで運ばれる。付き合う前にもたまにおんぶとか抱っことかされてたのにあの時とは違ってなぜかすごく恥ずかしい。

優しくベッドに降ろされて私の上に大毅が跨る。

その状況になってやっと自分の経験値の無さに気づいた。

……………怖いんだ。

重「やめとく？」

そんな事を考えていたら大毅に気づかれてしまった。

「やだ、やめない………」

恥ずかしすぎて今にも飛び出そうな心臓を落ち着かせるように大毅の腕をぎゅっと掴む。

重「ん、初めてやんな？優しくするから。」

「………へ？」

初めて、なの？

重「え、初めてじゃないん？」

「え、だって誘拐された日の夜に………」

副社長に変な薬を飲まされたあの日の夜、てっきりシちゃったのか思っていた。

重「シてへんよ、あんな奴の薬に流されるほど俺アホやないし。あん時は消毒しただけやで？」

「なん、だ………」

それなら早くそう言ってくれれば良かったのに……ほんと意地悪だ。

重「なぁ、進めてええ？」

声をかけられはっとして大毅を見ると今まで見たことがない雄の目をしていた。