お嬢様と執事～3～ (ページ28)

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はじめてのページ28

Aside

「ねぇ大毅、向こうに戻っちゃうの？」

家に帰って来てすぐに大毅は淳太と話し込んでいてなかなか本人に聞くことが出来ずに夜になってしまっていた。

私の寝る準備をしてくれている大毅の背中に話しかけた。

重「執事である限りAとの関係は誰にも認めてもらえへんからな。」

こっちを振り返った大毅はいつもと変わらない表情で不安なのは私だけなのかな？なんて思っちゃって憂鬱になる。

重「そんな悲しそうな顔せんといてや～大丈夫やって！すぐにまた迎えにくるから、な？」

気づいたら優しく包み込まれてて、その優しさもしばらく無くなってしまうんだなって思ったら涙が出てきた。

重「も～泣かないでや。」

よしよし、なんて子供をあやすように頭を撫でてくる大毅。

重「なぁA、一個お願いがあるんやけど……」

不意にそんな事を言われて顔を上げる。

大毅が私にお願いをしてくる事なんて執事だからなのか今まで一度も無かったから驚いてしまった。

「なに……お願いって………」

重「Aの事、抱きたい。」

「へ！？」

大毅の口からは予想と全然違う事が飛び出して思わず変な声を出してしまった。

重「あかん？」

イケメンで、優しくて、大好きな人からこんな事を言われて断れる女子がいたら教えてほしい。

「いい、よ…………」

そう言うと大毅と私の唇が触れ合った。