Crush on me !!

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「絶対来てねって釘刺されちゃったの」





こちとら、マカロンを人質に取られてるんです。








「……なに、誰かに狙われてんじゃないのー

Aちゃんにモテ期到来なんて俺寂しいなぁ〜」








景瑚って前からそう。妙に勘がいいっていうか……。


まさか気付かれるとは思ってなくて、わかりやすく返事に困ってしまった。







「……」


「何その反応……まじ？」






真顔なんて久々に見た。

答える代わりに無言で頷く。







「……まじか……」







というか、そんなに驚くことか？それって結構失礼じゃない？


言葉を失って考え込んだ景瑚を前に、ここからどうやって合コンに行く流れに持っていこうかと悩みながらミルクティーを飲もうとキャップに手をかける。





……あれ、なんか硬いな。蓋が開かない。






ブラウスの袖口をキャップに被せて回そうとしていると、ペットボトルが手からするりと奪われた。









「合コン、行ってもいいよ」







景瑚の手の中でいとも簡単に青いキャップが回って、蓋が緩められたそれが手元に戻ってくる。





「ありがと」と伝えると、最初から頼ってよといつものように言われる。





……結構疲れてたんだな。

一度口にした途端、冷たくて甘いミルクティーがどんどん喉に吸い込まれていった。





、、甘ったるい。疲れに染みるこの甘ったるさが好きなの。











「今度俺とのデートに付き合ってくれるなら、いいよ」








「っ……は？」










咽せた勢いでミルクティーが気管に入って、砂糖に殺されるかと思った。








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