JO1パパ【短編集】 (ページ13)

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同じ学年でやってる勉強の範囲も似てたから、
時々教えてもらったりもした

元々家でやっていた勉強も、いつの間にか土日は
純喜がいるカフェに通うのが習慣になっていた

純｢Aーやっほー｣

｢おつかれ、いつもので｣

純｢はーい、店長ー!アイスラテ!Aの!｣

呼び方もお互いに純喜、Aと呼び合うようになった

純｢Aはどこの大学目指してるん?｣

｢ラポネ大学って知っとる?｣

純｢マジで?! 俺もそこ志望やねん!｣

｢ほんまに!?｣

純｢おん!!2人とも受かったら、また一緒におれるな!｣

なんて、もう付き合ってるみたいなことを言われてキュンとしたことを今でも思い出す

そして学部は違うけど2人とも合格して、
高校を卒業した次の日にカフェに呼ばれて告白された

それから大学に入学して、奈良から上京して
お互い一人暮らしを始めた

純喜がずっと一緒にいれるって言ってた通り、
どちらかの家に帰って、一緒に課題をやったり、
ご飯を食べたり、お出かけたりしていたら
周りから絵に書いたような陽キャカップルと
謎のフレーズをつけられたりもした

大学に入って純喜はバイトをしながらダンスを始め、
私はずっと憧れだったお店でバイトを始めた

これまた色々あって純喜はダンス部の先輩が始めた会社に就職し、
私はバイト先から正社員を勧められて正職になった

働き始めて3年目に結婚して、
その後しばらくして、息子が生まれた
息子が生まれてから私は仕事を辞めて
純喜と共通の知り合いのアパレル会社を時々手伝っている

純｢あと5分で着くでー｣

おっと、もうすぐ着くみたい
詳しい話はまたどこかでしますね

｢ほら息子、ジャンパー着て｣

息子｢まずね、ぶーぶのってね!あと、わんわん!!｣

純｢よし!息子!!今日は全部乗るで!!｣

と、意気込んだ2人

最初から飛ばしまくってわーぎゃー騒いでた

そして案の定帰り道は後ろの席で頭くっつけて仲良く大爆睡

時々バックミラーで後ろを見ては
本当に似た者同士、まさに親子って感じでニヤけてしまう