【ハイキュー!!】月島の双子の弟は青葉城西でバレーの楽しさを知る２

スロースターター ページ35

その後青城は京谷さんを主軸として点を重ね、烏野と点差を開かせていった。


京谷さんも段々自滅しなくなってきている。


青城はもう完全に察していた。



……京谷さんがかかっている。



20-17。


ここで烏野が試合の流れを切るようにタイムアウトを取った。




国「京谷さんあんま自滅しなくなってきたね」



『うん。…俺あのスパイク絶対取れない』



矢「京谷は典型的なスロースターターだからな」




俺はまだ京谷さんの1番ノっている瞬間を知らない。


まだまだ京谷さんの実力が発揮されることに少し鳥肌がたった。


タイムアウトが終わり、勇太郎のサーブで試合が再開するもサーブミス。


田中さんのサーブになった。


岩泉さんがレシーブで返す。


及川さんがトスに跳び、センターから京谷さんが飛び込んできた。


すると松川さんがレフトからライトに移動する。


京谷さんの前にいた日向は松川さんが攻撃してくる可能性も考えていたようだが、及川さんは京谷を使う。


その結果ブロックに遅れ、ほぼブロック無しでの力強いスパイクが烏野コートに叩きつけられた。




「いいぞいいぞ賢太郎！押せ押せ賢太郎！もう1本！」




ここで京谷さんのサーブになる。




ドンッ




スパイクのように鋭いサーブが烏野コートに飛んでいく。


烏野は誰も反応できなかった。


ここで烏野も実感したようだ。


"京谷さんという新しい武器で撹乱・確実に得点を重ねながら、このセットの大半をかけて京谷さんの調子を上げてきた"ことに。


烏野は急いでタイムアウトを取る。


これで烏野はタイムアウトを使い切った。


完全に流れは青城に来ている。

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