帰り道 ページ12
立「っはぁ〜！災難だったなぁ！」
国「ほんと」
峯「でも楽しかったね！」
『うん。…また来よう』
立「……おう！」
駅に到着し、ちょうどいい時間に電車が着いたので乗り込んで座席に4人並んで座る。
数十分後、電車が動き出した。
電車に揺られながらぼーっと外を眺めていると急に右肩が傾く。
ふと目線をそちらに向けるとそこには見慣れた頭があった。
『…あ』
立「…お？英寝たか？」
『うん』
何故こいつは端に座ってるのにこっちに頭を寄こす。
立「英はどこでも寝るからなー……ぉっと、」
どうやら蓮も寝てしまったようだ。
隼人の肩を借りて。
立「うっわ、まつ毛なが……これはモテるわ」
『どこ見てんの』
立「俺と蓮の違いって何だと思う？蓮にあって俺に無いもの」
『……身長』
立「お前が言うな」
『ぶち殺すぞ』
その後も男子高校生特有のくだらない話が続き、あっという間に青柳駅に着いた。
2人を起こして電車から降りる。
立「じゃーな！」
峯「また遊ぼうね！」
『うん』
隼人と蓮と別れ、俺と英はいつもの帰り道を歩く。
道中、英は定期的に目を擦っていた。
『…眠い？』
国「電車降りた時からずっと眠い。……疲れた」
『俺も。でも…楽しかった』
国「……俺も」
いつも俺よりローテンションな英からその言葉が聞けただけで、俺は大満足だ。
国「なんでちょっと笑ってんの」
『笑ってないけど』
国「なんか高校で初めて会った俺が言うのもなんだけどA変わったよね」
固まる。
変わった……どこがだ…？
国「最初の方はほんとに俺みたいにテンション低かったけど、俺とAと隼人と蓮でつるむようになってからちょっと…明るくなった」
『俺明るい…？』
国「明るいっていうか……なんか心開いてる…？これで全然閉ざしてたら恥ずかしいけど」
英の言葉がすとん、と俺の中に落ちる。
『……言われてみればそうかも。3人と一緒にいて楽しいしね』
国「…ふーん」
そこから会話がなくなり、暑くて溶けそうな気温の中2人並んでただ歩く。
字面が興味無さそうだったので、ちらっと横目で英の様子を確認するとなんかちょっと嬉しそうだった。
……なら、いっか。
英との沈黙なら、別に気まずくない。
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イナ(プロフ) - とても感動しました…！更新頑張ってください！ (2023年2月6日 3時) (
レス) @page50 id: f459994667 (このIDを非表示/違反報告)
しょぼん - 感動…(´；ω；｀) (2022年10月3日 23時) (レス) @page50 id: 8b01e3cba4 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - 宮 村 。さん» コメントありがとうございます!! 遅くなってしまうと思いますが是非最後まで見守って頂けると幸いです!! (2022年8月3日 14時) (レス) id: d20930fef4 (このIDを非表示/違反報告)
宮 村 。(プロフ) - 初コメ失礼致します！続編おめでとうございますー！更新頑張ってください！ (2022年8月3日 13時) (レス) @page3 id: e0cd2bb1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIN | 作成日時：2022年8月1日 10時
