成就�� ページ39
「確かAのお父上は婚姻に否定的じゃなかった？」
『そのはずだったんですけど、周りから諭されたみたいで。蒙武軍の皆さんには感謝しかないです。』
「…その割には晴々とした表情が見られないけどね。」
『そう、見えますか？
…有難い話ですよね。相手の方も武勇があり、お会いしたらとても優しくて。
でもなんだか釈然としないんです…本当にこれでいいのかなって。なぁんてバチが当たってしまいますね。』
悲しんでるような、微笑んでるような、いまいち読みづらいその表情がもどかしい。
「その釈然としない理由、Aは分かってる？何故俺に打ち明けてくれないの。」
『そこなんです。今までだったら真っ先に蒙恬様に相談していましたよね。しかも今回はもう決まりそうな話なのに。でも何故か言いたくなくて…』
あれ…これは自惚れてもいいかな。
ひょっとしたら、ひょっとする？
でも腑に落ちない顔をする本人は全く気付いていないようだし何と伝えたらいいか。
無自覚なその気持ち、ちゃんと俺に向けて欲しい。
などと一人で考え込むと、急に西からフワッと一陣の風が吹いた。
陽が沈みかけているこの時間の風はヒンヤリとしていて心地良い。
背に受けた風が俺の気持ちを乗せて簡単に届いたらいいのに、なんてことを頭によぎる。
それでも、背中を押してくれた気がした。
「ねぇ、その話は断りなよ。俺が口添えするから。」
『うーん、でもこんな好機はそうそうないと思いませんか？』
「……好機ならいくらでも転がってるよ、ほらここに。」
ここは一か八か、言葉より行動で示してみよっかな。
Aの細い腰に腕を回し、額同士をコツンと密着させる。
すると目を丸く見開き夕陽に負けないくらい頬を赤らめて固まってしまった。
これじゃあ以前、眠っている隙に口付けをしたことがあるなんて言えないな。
そんな初々しい姿を可愛いと思いつつも…やっぱり自分の気持ちに気付いてなかったか。
どう伝えよう、なんて考えるのはやーめた。
Aが否定しない限りここから先続けさせてもらうよ。
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ずーみん(プロフ) - いちご飴さん» 慶舎と白麗、大変遅くなりましてごめんなさい！しかも白麗に至っては激甘というわけでもなく…ちょっと心残りなのでリベンジします。リクエストありがとうございました (2021年8月6日 1時) (
レス) id: 366da61a1e (このIDを非表示/違反報告)
天空うさぎ - ずーみんさん» そ、そんなコメントしてるだけなのに私はお礼を言ってもらっていいんですかね(///ω///)♪ (2021年7月23日 10時) (レス) id: f93ac5a74a (このIDを非表示/違反報告)
ずーみん(プロフ) - 天空うさぎさん» いつも読んでくださってありがとうございます！毎度励みになっていますー！ (2021年7月22日 20時) (レス) id: 366da61a1e (このIDを非表示/違反報告)
天空うさぎ - ずーみんさん» 慶舎も読ませていただきました！漫画とは少し違った世界観が素敵な作品でした！もう大好k((殴 (2021年7月22日 12時) (レス) id: f93ac5a74a (このIDを非表示/違反報告)
天空うさぎ - ずーみんさん» ↑名前を変えました。元堕紀です。とても良かったです！やはりずーみん様の作品にははずれがないな……(≧▽≦) (2021年7月11日 11時) (レス) id: f93ac5a74a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プラリネ | 作成日時：2020年11月26日 23時
