親子2 ページ3
｢紫苑か？随分大きくなったな｣
｢え？どちら様でしょうか？｣
先程の電話相手は兄とそこまで変わらない様な若い声が聞こえた。
兄は自分の名前を知っている通話相手が少し怖くなるも電話を続けた、
｢嗚呼、そうか、あいつ何も話してないんだな...｣
そう言いう少し寂しそうな声が受話器から聞こえてきた。
｢由美は今何してる？Aは？｣
男の人の質問が来た。その質問に兄は唖然とした。自分だけの名前だけでなく母の名前、妹の名前までもが出てきたからだ。
だが何故か兄は聞いて欲しくなったこの見ず知らずの男に
｢は、母は、何年か前から一緒には暮らしていません...妹は少し理由があって何回か入院しました...でも今は元気なやってます｣
兄は今日初めて話す相手に全てを話してしまった。なぜだかこの人は信用していいような気がしたからだった。
｢そうか...悪かったな｣
男は申し訳なさそうに謝った。
すると、兄は少し怖いが相手がどこの誰で何故自分たちを知っているのかを知りたくなった。
｢あなたは...どちら様ですか...？｣
少し震えながらそう聞いた、
すると少し考え込んだあと男は答えた
｢俺は君たちの.......｣
男が自分のことを言おうとしたその瞬間
｢ただいまー｣
玄関の方から妹の声がした。部活が終わり帰ってきたのだ。
兄は申し訳なさそうに男に言った。
｢すいません、妹が帰ってきたんで少し待っててください｣
そう言いながら受話器を置いて妹の姿を見に行った。
｢お兄ちゃん誰かと話してたのー？｣
｢え？嗚呼、うん、そそ、ちょっと大学の友達とね｣
兄は妹の問いかけに嘘をついた…。
そうして続けてこう言った
｢もうちょっと電話長引きそうだから着替えてきて｣
｢んー、分かった｣
兄にそう言われたら仕方ないとなり妹は仕方がなく自分の部屋に着替えに行った。
相手が部屋に行ったことを確認するとまた受話器をとって
｢すみません、それであなたは...？｣
｢んー、やっぱり2人一緒に聞いて欲しいな｣
｢それはAもってことですか？｣
兄はこの男と話させてはいけない気がした。
だが男は
｢もちろんAも一緒に｣
と言った。
兄は少し迷ったが気になってしまったので、
｢分かりました｣
と答えてしまった。
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柊(プロフ) - かなとさん» すみません、忘れていました、ご忠告ありがとうございます (2019年3月28日 11時) (
レス) id: a508f958c4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月28日 11時) (レス) id: 577c1d6381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2019年3月28日 11時
