サイレントガーデン。(BTS)

22 探り合い ページ22

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それからというもの

ジョングクは反省したような顔をして

朝礼の後にどこかへ勝手にふらついたりすることは一切やめた。





だけど、私は知っていた。

彼がその代わりに夕食後から夜中にかけての自由な時間を使ってよく屋敷を抜け出すようになったことを。



行き先は、正直私にも詳しくはわからなかった。

結局、私がお兄ちゃん達とグルな可能性だってない訳ではない。

彼はそういう場合も計算に入れてわざと肝心なことは黙っているのかもしれない。




だけど夜が更けてくると

彼はクローゼットの向こうから時より私に合図をしてきて

それから私の部屋にそろりとやってくることが度々あった。



決まって興奮した様子でその日の収穫を私に話す。

だけど私にはその内容はまだ信じがたいものばかりで

何を信じていいかわからなくなるような話ばかりだった。




いっそデタラメだったらいいのに。



時々ひとりになると私はひどく落ち込んだ。

だけど、幼い頃からなんだかんだ唯一安心できるのはジョングクと話している時だけだった。




私はジョングクがとても嘘をついているようには感じない。

だけどもしそうであるならば、

それは逆に私の大好きなお兄ちゃん達の誰かが私達を裏切っている、ということになる。





どちらも信じたい、なんてそんな感情は

果たしてエゴなんだろうか。





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