19 僕たちは守られている ページ19
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「で？なーんの話？」
「いや、なんか…グクったら今日もちゃんと朝礼聞いてなくて。
それで私に質問を…」
ジョングクが私の部屋を出ていってすぐに
隣の彼の部屋のドアの閉まる音がした。
テヒョンはそれを横目で確認しながら私の部屋に入ってきて、
ゆっくりドアを閉めたかと思うと、入り口に寄りかかりながら私の方を見てニヤリと笑った。
「あ…嘘だ。(笑)」
「…え、そんなこと…」
「俺わかるよ？
だってAだいたい顔に出るし。(笑)」
「…ちが、…本当だもん」
「うーん…えっとね、A？
俺は他のヒョン達みたいに口うるさく言わないよ。
だけどさ、ジョングクが今日何をしてたか、もし知ってるなら俺に教えてよ。
俺だって弟の心配くらいはしてるんだからさ。」
テヒョンはそう言うと溜め息をついて私のベッドに近づく。
「あれ？なんか震えてるけど、手。」
それからさっきの動揺でまだ震える私の手を取って
一直線に私の目を見つめた。
吸い込まれそうな深い目。
テヒョンはいつもは陽気なお兄ちゃんだけど
時々妙にミステリアスな表情をする。
それが、ちょうど今みたいな、この顔。
「…知らないよほんとに」
「そう？じゃあなんで震えてるの？」
「…それは、グクが」
その時
窓の側のクローゼットの扉がひとりでにキィっと開いた。
「…風かな？」
テヒョンが私の手を離して窓の方へ向かう。
私はそのタイミングの良さにまさかジョングクがクローゼットの奥から警告してきたのかと思った。
「あ、窓開いてるじゃん。
風ひくよ、A？」
だけど本当にカーテンの裏の窓は開いていたらしく
閉めた時の風でまたクローゼットはキィっと音を立てながら閉まってしまった。
「…まあ…とにかく明日の朝ジョングクの話になってもお前は何も言わなくていい。
面倒なことになるとお前まで大変だろ？
幸いみんなもう寝静まってるみたいだし
今日あいつがここに来たことはわざわざ言わなくたっていいよ」
窓を閉めたテヒョンはそう言って
自分のガウンを羽織り直すとドアの方へ歩いていく。
「おやすみ、俺の可愛い妹。」
テヒョンがそう言って私にウィンクする。
「おやすみなさい」
「
…A、僕たちは守られてるんだ。
だから何も心配しないでお前は今日も眠ればいい。」
そしてその意味深な言葉の後、
また私のドアはゆっくりと閉まった。
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ふうかい1210505956 - 今更ながら更新してほしいです (2022年2月4日 23時) (
レス) @page35 id: b5861f5cf9 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ホント今更なんですけどもう更新はないですかね… (2021年9月1日 21時) (レス) id: 44b2d7bf61 (このIDを非表示/違反報告)
annnnnnnna4(プロフ) - とても続きが気になります！更新頑張って下さい(^^) (2018年12月17日 1時) (レス) id: bb84cb866b (このIDを非表示/違反報告)
マリリン - こんな凄い話久しぶりに見ました！続きが早く読みたいです！いつ再開してくれますか？ (2018年12月13日 16時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - レモンさん» 今からは正直キツイですすみません！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: ccdc45a3c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンナ
| 作成日時：2016年11月14日 23時
