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差し出された一枚の紙。



そこには、規則正しく印字された無機質な文字が敷き詰められ

傍らの写真には私たちが見慣れた「あるもの」が写っていた。




「…これ」

「間違いないよ」




あまりの恐怖にジョングクを見つめると彼は私の目を見てゆっくりと頷いた。



私たちにはすぐにわかった。

その文字たちが何とおぞましいことを伝えているのか。


そしてその見慣れた「あるもの」から感じるとてつもなく黒い影。





「俺は確かめる。

…そしてここを出る、お前と一緒に。」

「…出る?…出るって」

「まだ俺たちなら今からでも引き返せる。

むしろこれが本当の話なら、俺たちはこんなところでただその時を待っていちゃいけないんだ」

「…でもそれって、つ」




……





ジョングクが私の手を握る力を強めたその時だった。




私の部屋のドアが静かにノックされ、

私たち2人は同時にハッとドアに目を向けた。





「…はい?」

「俺だけど、A誰かと話してるのか?」







聞かれていなかっただろうか、

…あんな恐ろしい計画を。








私はそのノックに返事をしながらも突然臆病になって身震いしたが、

その声を聞いたジョングクは無言で方向転換。




立ち上がろうとする私を右手で静止して

自らドアの方に向かっていく。





「…ああ、ヒョン。こんばんは。」

「え、ジョングク?なんで?」

「ちょっと話してて、今日の朝礼のことでAに聞きたいことがあって。」





ジョングクが扉を開けた先には

すでにシルクのパジャマを着てガウンを羽織った眠そうなテヒョンが立っていた。





「えーっと、ジョングクは…そんなことより今の状況わかってるの?」

「…ああ、うん。

でもあの後はただ庭を散歩してただけで。」

「まあ正直さ〜、俺はどうでもいいんだよ、別にさあ。


…でもほら、他のヒョン達がね?

ホソギヒョンとか、ジニヒョンとか、そのあたりが…ね?わかるだろ?」



テヒョンがジョングクの耳元でそう耳打ちする。



「ごめんなさい、心配かけて。

ヒョン達には明日謝る。

…とりあえず俺はこれで。」






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ふうかい1210505956 - 今更ながら更新してほしいです (2022年2月4日 23時) (レス) @page35 id: b5861f5cf9 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ホント今更なんですけどもう更新はないですかね… (2021年9月1日 21時) (レス) id: 44b2d7bf61 (このIDを非表示/違反報告)
annnnnnnna4(プロフ) - とても続きが気になります!更新頑張って下さい(^^) (2018年12月17日 1時) (レス) id: bb84cb866b (このIDを非表示/違反報告)
マリリン - こんな凄い話久しぶりに見ました!続きが早く読みたいです!いつ再開してくれますか? (2018年12月13日 16時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - レモンさん» 今からは正直キツイですすみません! (2018年4月1日 23時) (レス) id: ccdc45a3c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジェンナ | 作成日時:2016年11月14日 23時

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