花言葉を数える【小説version】

第２話 (茉都香Gama) ページ3

【一ノ瀬 皐月】

「…今日から、俺が通う学校か…」


そう呟きながら、俺は今日から通う事になった私立アキュラ学園の前に立つ。若干緊張はするけれど、どんな学園生活になるのか、楽しみでもある。

「素敵な友達とか…出来るといいな」

(後は、特別な人とかも出来るかなぁと思ったのは余談だ)


門を抜けて、学園に入る。

色々考えていると、入学式の時間になった。(遅れないように、急いで行こっと)色んな生徒の様子を横目に、俺は体育館に向かった。

＊

「そろそろ入学式、始まるなぁ。どんな先生達なんだろう、優しい先生だといいな」

そう声に出していると、入学式の始まりを告げるチャイムが鳴った。

*

入学式が終わると、寮分けをしたらしく、俺が入ることになった寮が知らされた。どうやら、『ウォーター寮』という名前の寮に入るらしい。
どんな寮なんだろう、名前の通り水に関する寮なのかな。

俺の予想通り、授業は水に関する事だった。水についての授業なんて、新鮮だなー。

しかも、寮の中は全部水色で統一されていた。俺、結構水色好きだから嬉しいかも。

*

そんなこんなで、気が付くと中休みになっていた。うーん、まだ友達とか出来てないし…何しよっかなぁ。

俺は何をするか考えながら、ある事を思い出した。

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