第4話(莉媛) ページ5
【桃】
今日はこの学園の記念すべき入学式だ。
新入生もたくさん来て、もっと楽しくなるんだろうな〜。
「お前より小さい奴も入って来るかもな!」
そう言って、眩しい笑顔を向けてくる彼は、
友人のリチアこと、ストレリチア。
「うるっさいなー、
遠回しに悪口言うんじゃない!」
「へへ、悪ぃ悪ぃ!これからは気を付ける!」
「ぜったい思ってないよね···。
一体何度目のセリフなんだそれ···。」
だが、身長について言われるのは、
実際 満更でもなかった。
「まぁ、でも、俺らも2年生になったって事だよなー。」
彼は、早いなぁ、
なんて言いながら手に持っているコーラを一口飲んだ。
誤魔化されたような気がするが···。
「うんうん。これからは先輩だね!!
リチアも馬鹿のままでは居られなくなるぞ〜!」
そうだ。
今日から俺達は、
後輩に加え、1年生の先輩にもなった。
つい最近まで自分も1年生だったのに、
時の流れは早いようで、遅いような。
そんな曖昧な日々だった。
だが、これからは、1年生の手本になれるように頑張るぞー!
「馬鹿ってのは腑に落ちんが···。」
「気にするなよ!」
「普通に気にするけど!?···まぁ良いや。
じゃあ、俺そろそろ戻るな!」
そう言ってリチアは、
持っていたコーラのペットボトルを
ぽいっとゴミ箱に入れた。
「え?あ、うん、じゃあまたね!」
「おう!お互い色々と頑張ろうな!」
ニカッと笑って手を振る彼に、
自分も手を振り返した。
そして、
彼の小さくなっていく姿を背にし、
俺は自分の寮、サンシャイン寮へと足を進めた。
今日からまた、新しい毎日が始まる。
9人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月華(妖狐)@タピオカ中毒・男子化中(プロフ) - 更新しました (2018年11月11日 23時) (レス) id: 14a0fa9a05 (このIDを非表示/違反報告)
月華(妖狐)@タピオカ中毒・男子化中(プロフ) - 更新します (2018年11月11日 22時) (レス) id: 14a0fa9a05 (このIDを非表示/違反報告)
茉都香(Gama)(プロフ) - ちょこくりーむさん» 良かった!ありがとう〜 (2018年11月11日 16時) (レス) id: 47654269bd (このIDを非表示/違反報告)
ちょこくりーむ(プロフ) - 茉都香(Gama)さん» 全然大丈夫!どんどん出しちゃっておけおけ笑口調もそんな感じー(*^▽^*) (2018年11月11日 16時) (レス) id: c9e2b52489 (このIDを非表示/違反報告)
茉都香(Gama)(プロフ) - 更新します。 (2018年11月11日 13時) (レス) id: 47654269bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ