口を開けばラフレシア (ページ3)

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腐バレページ3

腐バレーーーそう。

この単語を聞いただけでお仲間の皆さんは
胸どころか全身が痛むだろう。

中には忘れたい過去がフラッシュバックしてくる人も
いるかもしれない。

それくらい恐れるべきことが腐バレである。

そして、その危険が今！目の前で！
迫っているのである

私は今日どうしても譲れない即売会があったのだ。
だから普段なら笑顔で応えるクラスメイト(パンピー)の誘いも今日だけは断った。

そう、たったの一日だけだったのだ。

なのに今日に限ってお出掛け帰りの皆に
出会ってしまったのだ。

大量の袋を両手に抱えながら。

こういう状況で次どうなるか。

来なかったことを責められる？

否。ヒーロー志望はそんな事しない。

もっと恐ろしいことに、、、

切島「その荷物重そうだな、、持つの手伝おうか？」

これが正解である。

朝霧「いいいい、いや、！大丈夫！！！」

めちゃくちゃ後ろに飛び退る私を切島くんは
そんな動揺しなくても、と笑っている。

けど。

いやいや動揺するでしょうがよ。

だって今この袋の中には大量の轟爆本が
入っているのだから！！！

それに本人達がいないならまだ1000歩譲ってマシだった

それなのに

朝霧「なっんで、今日に限っていんだよ、、、！」

え、轟くんがいるから！？だから来たのかかっちゃん！

などとブツブツ呟いていた時だった。

上鳴「うーん、まぁそんな遠慮しないでさ！
女の子なんだから重いものは俺らに任せて、、、」

その言葉と共に肩の重みがフッと消える。

朝霧「、や、ちょ、返して！！」

ここで動揺したのが悪かったのかもしれない。

上鳴くんが持っていた紙袋を引っ掴んだ拍子に
足を滑らせる。

そしてその勢いのまま。

袋を道端にひっくり返してしまったのである。