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14話 ページ16
グリム「監督生！大変なんだゾ！！」
ベットの上で呆然と空を見つめていた私を
我に返らせたのは、勢いよく部屋に飛び込んできた
グリムだった。
玻璃「、、どうしたの、グリム。」
そう聞くと、グリムは大きな目に涙をためて
事の顛末を喋りだした。
昨日ーー。
ハーツラビュルでのパーティーの後
愛海は真紅のドレスのままでオクタヴィネルへ
向かってしまったらしい。
そして、それを見たフロイド先輩が激怒した。
誰にも手がつけられなくなった先輩が
愛海のペンダントを引きちぎったのが事の発端。
そして、リドル先輩たちが贈ったペンダント。
実は、歴代のお姫様たちが使っていた
御伽の品だったらしく
リドル先輩の恋心やフロイド先輩の嫉妬心
これらに触発されて本来の力が
呼び覚まされてしまったらしい。
玻璃「本来の力って、、、？」
恐る恐る問うと、グリムがしゃくりあげながら
答える。
グリム「真実の愛、なんだゾ。」
なんとも曖昧でそれでいて難儀。
正直そうとしかいいようがなかった。
玻璃「真実の愛ってどういう意味、、？
何か起こるの？」
グリム「、、真実の愛を証明しないと、愛海が
死んじゃうんだゾ〜！」
死、、、？
思ったよりも過激な内容に
お姫様たちの一筋縄ではいかない人生が
思われる。
けれど、今はそれよりも考えないといけないことがある
玻璃「グリム。今、愛海はどこに？」
立ち上がって、服を着替える。
まずは、愛海に会ってみないと始まらない
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作者名：楪 | 作成日時：2022年4月30日 13時
