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12話! ページ16

NO side
「動くな!手を上げろ!」

運が悪かった。

昨日、この近くで強盗が起き、犯人はまだ逃走中だと、そのうちの1人は拳銃を持っていると。

でも、誰がその犯人たちが合宿所に乗り込んでくると想像できただろう。

「抵抗してみろ。こいつの命はないぞ!」

犯人はたまたま近くにいた今吉を人質にとった。

これでは迂闊に動けない。

青「今吉さん!」

桜「今吉先輩!」

声を上げることはできても、動くことはできない。

赤司が転生者たちにアイコンタクトをとる。

しかし、誰も動けない状況。

かろうじて犯人の死角になっていて動けるのは霧崎第一が集まっているところだろうが、竹刀がないので花宮は動けない。

どうするべきか…。


その時だった。


今吉に銃を向けていた強盗が吹っ飛んだ。

比喩ではなく、本当に。

そいつを見ると死んではないようだが気を失っている。

花「なんで、お前が…」

緑「無茶するのだよ、あの人も」


転生者は大前提を忘れていた。否、気がつかなかった。

緑間に接触したということは、彼もSGということを。

そして、霧崎第一のSGは1人しかいない。

山「残念ながら、そいつ殺すのは俺だ。手だしてんじゃねーぞ?」

残りの強盗も殴っていく山崎。

その状況を、緑間以外誰一人として呑み込めていなかった。


数分後。

強盗団の屍の山ができていた。

今「お前が、兄貴なんか?」

山「じゃないと助けませんよ。命危ないのに」

赤「…真太郎、彼であってるかい?れ

緑「嗚呼。…何馬鹿なことしてんでぃ。銃持ってたんですぜ?」

山「別にいいじゃん。俺負けないし」

緑「それもそうだ」

案外簡単に見つかった。

それが転生者の本音だ。

何のために合宿を開いたのか。

そんなにすぐ見つかるのなら別に開かなくても良かったのではないだろうか。

原「…ザキ、強かったんだね」

山「原…。うん、まあお前よりは」

原「はあ!?ザキのくせに喧嘩売ってんの!?」

…まずい。これはまずい。

花宮は思った。神威なら原を殺しかねない。

しかし、それは杞憂に終わった。

山「事実だからな。なんなら腕相撲でもするか?」

殺されはしなかったものの、腕相撲により原は負傷した。

結果はもちろん瞬殺だった。

この日から、霧崎で「山崎を怒らすのはやめよう」という決まりができたのはまた別のお話。

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カップ焼きそば - 墓地蔵さん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2018年9月16日 22時) (レス) id: a2732f5b6f (このIDを非表示/違反報告)
墓地蔵 - めちゃくちゃ面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2018年9月15日 20時) (レス) id: b85d96d565 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カップ焼きそば | 作成日時:2018年9月8日 16時

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