1赤 ページ2
紫「で？」
何事も無かったかのようにバスローブから着替えてドアを開けると、ドアの正面で待ち構えてたふっか。
赤「ん？」
紫「いーやいや‥」
赤「おまたせしました」
とりあえずお待たせした謝罪だけして説明せずに廊下を歩き出すと
紫「朝帰りって事はそーなんだよな？」
赤「なんですか？」
紫「なーんですか、じゃねーの」
赤「元気そうでよかったよね」
紫「そうだな‥ってぇ！もう！朝イチで部屋から出てきたって事はそーゆー事だよな⁈」
赤「さぁ、どーゆー事？」
紫「もーホントさぁ‥」
赤「羨ましい？」
紫「うるせーよ」
ピンポーンと部屋のチャイムを押す。
緑「‥‥」
けど返事はなくてコンコンとドアをノック。
赤「あれ？」
横からふっかの手が伸びてドンドンとドアを叩きながら
紫「あーべ！！昨日の反省会するぞ〜‥‥ってなんかデジャブなんだけどな」
きっと、それさっきの俺らの事だなと笑いながら待ってると案の定
桃「はーい」
別の声で返事がきたかと思ったら開きかけたドアが
緑「ちょっ！大介まだ、開けちゃダメ‥」
バタンとすぐに閉じられてしまった。
赤「っとに、どいつもコイツも‥‥って呆れ顔でね」
話ながら部屋に入ると
黄「そのふっかの顔、目に浮かぶわ」
目の前でスーツのジャケットを脱いで、椅子の上に置きながらワイシャツの袖を捲っている。
赤「ありがとう」
黄「いーえ」
赤「こーじくん？にもお礼しないと」
黄「あはは、じゃ阿部に合わせてやんなよ」
赤「え？」
黄「ファンクラブ入ってるんだってさ」
赤「じゃぁ連れて遊びに行くか」
黄「いーんじゃない？翔太が素直に合鍵使えるとは思えないし」
赤「流石。よくご存知で」
持ってきたボトルを開けて
赤「照へは？」
出されたロックグラスに注ぐ。
黄「んー？」
互いに手にとって
赤「会わないの？」
カチンと音を鳴らす
黄「‥生憎、世話焼く奴が多くてね」
赤「あんなに譲らなかったじゃない」
黄「今更、俺必要ないでしょ」
赤「それ本気？」
黄「まーじ」
ホントに未だにおんなじ話し方するのに。
赤「そうですか」
黄「あは、ですかって‥わーうっま」
赤「でしょ？」
黄「何これ初めて見たわ」
赤「ジャパニーズクラフトのジン。ハマってんだよね」
黄「ツマミ作ってよ」
赤「もちろん材料も買ってきた」
黄「じゃ、コレがお礼で」
赤「‥‥」
黄「なんで納得いってねぇの」
赤「罪悪感？」
黄「気にしなくていーから。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ryo
| 作成日時：2021年10月31日 18時
