65.虫除け[JM] ページ15
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JM side
今思えば、いくらメンバーといえどジニヒョンとテヒョンは悪い虫のような存在とも言える。
『…あの、今日がその…、記念日でいいのかな?』
「当たり前でしょ。覚えてないと怒るからね?わかった?」
大きく頷くAは、すごい嬉しそうな顔をしてて
「なにしてんの?」
『記念日のとこにハートのシール貼ってるの』
手帳の今日の日付に大きなハートのシールを貼って喜ぶ姿は、もっといじめたくなるくらい可愛い…。
「もうジニヒョンには、会わせないようにするからね!」
『う、うん…。』
Aは、知らないんだ。
俺が今までどれだけAにくっつこうとする悪い虫をAに近付こうとする悪い虫を追い払ってきたか。
小学校と中学校は、同じだったけど
高校に至っては、部活しながらAの友達に聞いたり忙しかった。
「…俺だけ見ておけばいいんだよ。そう決まってるの。」
嫌なんだよ。
Aの視界に俺以外の男が入るなんて。
『ジミンくんしか見ないよ。ジミンくんしか見えない。』
「…俺だって、Aだけだよ。Aよりもずっとずっと前から。」
今、こんなに素直に言える。
どうして今まで言えなかったんだろう。
「…Aは、俺の大事な大事な彼女だよ。」
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作者名:R | 作成日時:2020年4月7日 11時