悪魔の実？いいえ。体質です part7【ワンピース】 (ページ41)

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〜A〜

｢お父さんが貴方を友人と認めないのは、神様だからじゃなくて命を命として見てないから。所詮は価値観が違う。だからお父さんは神様という存在を否定する｣

オーディン｢貴殿はフローの娘……だったな｣

｢は……はい｣

なんで知ってるのに聞いたんだろ

何かを考えるような冷たい目は瞬きの間に、私のすぐ目の前に迫ってきていた

速いとかそんなレベルじゃない

瞬間移動ってやつだ

顎を軽く持ち上げられ品定めをするように頭のてっぺんから足の指先まで視線を落とした

オーディン｢例えば、貴殿を私の嫁にすると言えば、フローは取り返しにくるだろうか｣

｢いや……絶対ないです｣

すぐ否定した

来るわけがないんだ

私が誰のモノになろうと興味ないんだもん

オーディン｢そうか？フローは貴殿のことを大切に想っているぞ｣

｢それ多分。別のフローさんです｣

オーディン｢全く信用がないのだな｣

父親としてなら信用どころか信頼もない

オーディン様は｢でも……｣と続けた

オーディン｢大切に想うからこそ、そこの赤髪を婿候補にしたのだ｣

｢仰ってる意味が……｣

オーディン｢古来よりミスト島では、赤い髪を持つ者は我々神と同等の存在“赤神”と呼ばれ讃えられてきた｣

赤い髪だから赤神？

なんというネーミングセンス

確かに言われてみれば島に赤い髪の人はいないし、お父さんも赤に近い髪色に変えても、赤そのものになったことは一度もない

お父さんがシャンクスさんにこだわった理由は赤髪(それ)だったんだ

エドワード｢おいてめぇ。今なんつった？Aを嫁にするだ？｣

シャンクス｢ふざけるのも大概にしろ｣

いち早く怒りをあらわにしたのはシャンクスさんとオヤジ

その勢いで剣を振り降ろされると私にまで刺さるんですけど！？

オーディン｢人間風情が図に乗るな｣

オーディン様はただ、手を前に出しただけなのに、強い衝撃を受けたかのように二人は吹き飛ばされた