君って本当に不思議２【時透無一郎】

親 ページ11

貴方Side
な、なんで…これは夢よ。刀…！？無い！どこへやったの！？隊服も、昔着ていた着物に変わってる…？


『お父さん…？ねぇ、ここはどこ？雅人は、』


龍之介「雅人は今道場にいるぞ？早くおいで」


裕子「今日は打ち込みから？お父さん」


龍之介「とりあえずな。雅人にはまだ早いから基礎練習させてる」


『…お父さん、仕事に行かなくていいの？』


龍之介「今日と明日は休みだ！今日は訓練を頑張って明日、甘味処へ行こうな」


待って…お父さんは一日たりとも訓練を怠らせなかった。そんなお父さんが甘味処へ連れて行くなんて…


裕子「お母さんは朝食を作って待ってるからね。頑張ってきなさい」


おかしい…お母さんも訓練のときはいつもいたのに…朝食は毎朝終わってから作ってた…









龍之介「今日の分はここでおしまい！さ、ご飯を食べようか！」


『お父さん、呼吸の練習は…？』


龍之介「呼吸？なんだ、それ。お母さんをまたせたら悪い。早く行くぞ」


ここは、私の知ってる過去じゃ無い…！早く抜け出さないと…




ーーーーー「どこから？何をそんなに急いでいるの？」



なんで、だっけ…炭治郎たちを…



ーーーーー「炭治郎がどうかしたの？どこへ行こうとしてるの？誰を探しているの？」


あれ、誰だっけ…大切な誰かを、守ろうとしてるような…モヤがかかって…



ーーーーー「もしかしたら、今思い出そうとしているものが夢なのかもしれないよ？さ、お父さんとお父さん、弟が待ってる。早く行ってあげたら？」



夢…そうだ、夢だ…炭…なんとかって人も、私との関係は無い…あれ、一人称って私だっけ？いや、【僕】だ。なんで変わってたんだろ。



裕子「A？」


『どうしたの？お母さん。【僕】は元気だよ！』


龍之介「Aも剣の技術が上達してきたな。雅人も、姉さんを見習って頑張りなさい」


雅人「はい！父上！姉様、明後日も頑張りましょう！」


『そうだね！でも雅人には負けてられないなー！』


雅人「む！そのうち追い越しますよ！見ててくださいね！」


裕子「あんまり無茶しないでね？」


龍之介「そうだぞ？お父さんとお母さんは、お前たちが健康でいられればいいんだ。まぁ、剣術も磨いてほしいけどな！」


雅人「『はい！父上！/お父さん！』」









あぁ…こんな日々が続けばいいのにな。


？「起きなさい！守るべきものがあるでしょう！？起きなさい！！









光柱、日宮A！！」

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