幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ17)

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課長の言ってることはたしかに理解ができた。宮舘さんは、うちの会社にウェディングプランナーとして入社して、研修も終了しているけど、研修中に大きな結婚式の案件が入っておらず、小さな挙式はあったが今回は本格的な結婚式の流れをアシスタントとして一回は経験するのは大切なこと。

でもなぜそれに私が巻き込まれる？

そういうのってウェディングの部署の上司が直接指導したほうが良いのではー…？と心の中で思っていると課長が「お前だって、新人に物事を教える立場にいつかなるんだから今のうちに学んでおいたほうがいい」と口を開く。

「え。それが理由なんですか？」

課長「それもあるけど当日、式場現場スタッフが大幅に人手不足なんだよ…。だから宮舘とお前の若いフレッシュなペアで頑張れ！」

うん、結局一番の理由はそれですよね！？
と声を大にして返したくなったけど、そこは大人としてグッと堪えた。

良い意味では宮舘さんとペアになれたこと、
悪い意味ではただ人手不足という理由で結構大変なアシスタント仕事を任されたことの両方に白羽の矢が立った私。

運が良いのか悪いのかどっちとも取れるこの状況、同期の愛海ちゃんからは「アシスタントって式前日から当日まで地獄スケジュールなんだよね…Aどんまい！」と励まされた。

私自身も喜んで良いのか悪いのかよくわからない状況ではあるが宮舘さんと顔を会わせられるのは嬉しい。

「宮舘さん、よろしくお願いします」

宮舘「こちらこそ未熟なので色々とご迷惑お掛けする点があるかもしれませんが、よろしくお願いします」

両者挨拶ということで互いに改めて社内で挨拶することになり、今日も相変わらずカッコいい宮舘さんのキラキラオーラーに自らの脳内がパラダイスしそうになるのを無理矢理、正気を保つべく必死に隠す私。

心臓はバクバクだけど平常心に表情を保つのってこんなにも大変なのかと目の前に好きな人がいるという事実でもう感情がぐちゃぐちゃだ

「私のほうが結婚式専門知識は宮舘さんより乏しいですから…、宮舘さんの足手まといになるかもしれないです…」

宮舘「そんなことはないですよ。今回の式の担当は僕の部署の上司なので僕らはそれに従いながら協力して式を支えていきましょう」

彼の微笑む笑顔が眩しくて今にもこの場から天国へ旅立ちそうなのですが、誰かこの気持ちをわかってくださいっ…！