幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ30)

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オレンジ色のエプロンを身に纏って本当に私の嫁みたいな格好をしている康二の姿を見たら、なんかさっきまで宮舘さんに何も言えず、へこんでいた寂しい気持ちが康二のテンションといつもの勢いで、何処かへ吹き飛ばされてしまった。

この男は、押し掛け女房なのか？なんだかんだで以前、我が家のマスターキーを勝手に私から奪去って合鍵にした康二。

最初の方は『勝手に人の鍵を合鍵にするな！』と私も怒ったが、『ええやん幼馴染みなんやし～。俺が気が向いたらたまに夕飯作ったりしてあげんで？(笑)』と言われ、もう無理に回収する気力すら最近では無くなってしまっている。

というか康二のことだから絶対返してくれないし。

しかも、本当に律儀に私に夕飯作ってくれることが多い康二の料理が文句がつけられないくらい美味しいので…さらに鍵を返せと言いにくくなる。現に今日の夏野菜カレーも凄く美味しいし…

向井「Aアシスタントの結婚式、今日やったんやろ？上手くいった？」

「うん。特に何のトラブルもなかったし」

向井「ならよかったやん(笑)なのにどうしてそんな寂しそうな顔してるん？また宮舘さんに会えへんくなるのが寂しいんか？」

「康二いつからエスパーになったの。」

向井「エスパーじゃなくても、長い間幼馴染みでしかも好きな子の表情の変化なんてすぐわかるもんやで？(笑)」

「でも康二の言う通りだよ、宮舘さんに会えないの寂しいなって思って…」

向井「『宮舘さんの顔が見たくてつい来ちゃった♪』ってのはできないん？(笑)」

「そんな康二じゃないんだからできるわけないでしょ…」