幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ3)

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私が勤めている会社は結婚式を中心とする会場を貸し出ししている会社で、私はそこで電話応対ならびに接客応対やたまに会場の準備など幅広く働いている。

専門的知識がないので結婚式が入ったときはウェディングプランナーとして勤めている社員に仕事が回るが、当日の式の手伝いなどは私もするし、結婚式以外の宴会やパーティーなどは打ち合わせから当日対応まで私が担当したりもするのでやりがいはあるが常に気が張っていて疲れる仕事でもある。「おはようございます」と挨拶して自分のデスクに座ると、隣の席から同期の愛海ちゃんに声を掛けられた。

愛海「A、転職してきた新人が四月に社員になるんだけど再来週から研修入るから挨拶しに今日来るらしいよ」

「へー…でもたしかウェディングのほうだよね？部署が違うから結婚式がない限りはあんまり関わりないんだよね(笑)」

パーティー関係などの会場打ち合わせ担当と、結婚式担当だと社内部署がわかれているため顔を合わせるとしたら結婚式の予約が入ってきて仕事がある程度分類されてからその式担当から仕事を割り振られる仕組みなので結婚式がないと例え同じ会社内でも面識が薄いのだ。
今いるプランナーも入社してから何回顔を合わせただろうかというレベル。

愛海「でも噂によると今度のプランナーは男の人らしいよ。独身だったら社内でモテるだろうね」

「たしかにうちの会社、女子の独身率高いしモテそうだね」

うちの会社は女子社員の独身割合高いのに、男性社員の既婚率が高いため社内恋愛に発展しにくいから新しい社員が男の人なら大いに女子から歓迎されそうだ(笑)

愛海「Aも彼氏いないでしょ？グイグイいかないとすぐ他の女に取られるぞー」

「でも好きになるとは限らないからね。
私、昔から好きになるタイプはすぐわかるの」

愛海「どういう人？」

「それが自分の直感なんだよね。ビビビッときた人がタイプ」

愛海「なんかわかるようなわからないような…(笑)要するに好きになった人がタイプってことね？」

「そうそう。ってか愛海ちゃんは最近、彼氏とうまくいってるの？」

愛海「まぁまぁかなー。もうそろそろ結婚とか視野に入れたい時期なんだけどそこはやっぱり私からじゃなくて相手から言って欲しいからね」

「愛海ちゃんが結婚するならうちで式挙げなよ(笑)私めっちゃ協力するよ？」

愛海「えー。協力は嬉しいけど、うちの会社の会場は嫌！絶対に海外で式したいから(笑)」