伏黒 恵 ページ18
キーンコーンカーン
伏黒「....」
高専校舎内の教室で伏黒恵がただ一人椅子に座り担任を待っている。本来なら隣にいる同期の2人は任務でいない。
伏黒「...遅い。何やってんだあの人、」
いつも遅刻してくるタイプ最強だが、今日は一向に来る気配がない。そんな五条に伏黒は痺れをきらし、呼びに行こうと席を立った。
「すまないねー、遅れてしまって。」
「いやー、スーツがなくて探すの大変だったんだよ、」
珍しいスーツを着たAが入ってきた。突然のことに脳内が??で埋め尽くされるが......
"久しぶりのAさん=嬉しい"
という方程式を頭の中で瞬時に作り出すことで考えることを放棄した。
伏黒「....似合ってますよ。」
考えることを放棄し、淡々と話しをすすめる伏黒
「ありがとう、じゃ、授業始めよっか、」
伏黒「Aさんがしてくれるんですか?」
「え?そんな嬉しそうな顔する?悟いつもどんだけふざけた授業してんの?」
伏黒「あの人がまともにやることあるんですか?」
「え?あるよ。例えば〜.....」
(去年の百鬼夜行、もう実力ついてる恵をなんで参加させなかったかなんて、そのうちわかるしね、)
「やっぱ言わない。」
少し待ったあと、含みを持った笑みを浮かべるA
「授業って言っても、普通の授業はできないんだけどね。」
伏黒「来てくれてありがとうございます。」
「おっと、予想外の反応だ、てっきり、『なんできたんですか?』って言われると、」
伏黒「Aさんには"めったに"会えないので会えるだけで嬉しいです。」
「ゔっ、あんま言わないでほしいな、」
伏黒「"めったに"会えないので、」
「ゔぅぅぅ、これあげるから許しておくれ、」
そう言って渡してきたのは丁寧な包装された薄い長方形の箱
伏黒「!!、これ、バレンタインですか?」
「うん、大好きな恵くんにめったに会えないおねーさんからのバレンタインだよ、」
中を開けると、ハンマーでチョコを砕いて食べるタイプのチョコ菓子が入っていた。Aに会えただけでなく、バレンタインまでもらえて "元気いっぱい幸せいっぱい"
伏黒「ありがとうございます。」
伏黒はそのチョコをぎゅっっ、と大事そうに抱え上目遣いに笑顔を添えて感謝の意を伝える。
「アッッッ、禪院家の血筋が!可愛いすぎる、だから禪院家って嫌いになれない......」
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よもぎもち(プロフ) - すみません、テスト期間で更新できませんでした。m(__)m ありがとうございます!絵心さんが誰やんねんお前って感じになってしまって....不安でしたが、とても嬉しいです! (2023年3月5日 6時) (レス) id: 491271d6f0 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 待ってマジで絵心さんのキャラ崩壊が好きすぎるwwwww (2023年2月25日 16時) (レス) @page15 id: fc65f8a88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2023年2月5日 19時