ブルーロック ページ12
「私はそうは思えないけど・・・うーん、意外に合うとか?」
そんな何気ない会話でも、紗英は懐かしかった。自分が5歳の頃であった当時19歳のA。そして6歳の頃急に練習に来なくなって、後日真っ黒な服を着た人が家に来てもう練習はできないと言われた時ショックじゃ言い表せられないほど傷ついた。
当時4歳でたまに一緒に練習していた凛も何日も泣き止まなかった。
12年ぶりに会って、話ができたことが嬉しくて顔の緩みが止まらなかった。
冴「Aさんは、ここにどんな用があったんですか?」
「あ!忘れてた!すまないね、行かなきゃならないから」
そう言って離れようとするAの手を反射的に掴む
「おっ、どうしたんだい?」
冴「それ、俺も行っていいですか?」
「勿論だよ!」
一緒に歩いていってついたのは会見室だった。すでに会見が始まっている。
冴「ここに用が?」
「うん?うん。用というか、聞いてたらわかるよ。きっと面白い。」
そう言った彼女の顔は見えなかったが声色は明るかった。
帝襟「世界からも脅威的なスピードで進化を重ねてきました。それは我々国民が本気で夢を見ていたからです。」
「プロリーグが発足した1992年W杯初出場を決めた1998年日韓共催で初のW杯ベスト16まで勝ち上がった2002年下馬票を覆し再びグループリーグを突破した2010年」
「本当に惜しかった...悔しかった..."あと一歩"で世界のトップレベルと肩を並べられた。世界のサッカーファンがそう認めるほどに日本サッカーは本当に強くなった。」
「でもその"あと一歩"先へ行くために日本サッカーは今こそ死ぬべきです。W杯出場といういつか見た私たちの夢は、もう役目を終えたんす。なら、日本サッカーは今こそ新しい夢を見る時です。ここからが日本サッカーの新しいステージです。」
「夢を失った私たち大人ではなくまだ何者でもない彼らが次の主役です。W杯優勝という新しい夢を見る勇気はありますか?」
「その全てがブルーロックにあります。」
「会見は以上です。」
プルプルプル
「ごめん冴くん私出るね。」
記者「ふざけるな!」
記者「若い才能をなんだと思っているんだ!」
記者「連合は開かれているのか?!」
マネージャー「冴ちゃん、そろそろ行かないとスペインに帰る飛行機..」
冴「キャンセルだ」
マネージャー「ふぇ?」
冴「この国にどんなバカが生まれるか俺がこの目で確かめてやる。」
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よもぎもち(プロフ) - 魑魅魍魎さんコメントありがとうございます!!更新頑張らせていただきます (2023年1月30日 13時) (レス) id: 491271d6f0 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅魍魎 - わくわくです!!好きです!!応援してます!頑張って下さい!! (2023年1月30日 8時) (レス) id: 0529b76d34 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 蘆花様!コメントありがとうございます。絵心さんのキャラ崩壊が止まりません。神谷浩二にこのセリフを言ってほしいと思って書いております。あと、誤字の指摘ありがとうございます。確認して直させていただきました。更新これからも頑張らせていただきます (2023年1月25日 22時) (レス) id: 4180e9927d (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - おおなんか絵心さんがこういうの嬉しい…笑 ところで絵心さんの6ページぐらいの台詞でどうでもいい嘘つくと思う?のところが誤字っている気がします!今までにない感じで面白いです!更新頑張ってください! (2023年1月25日 21時) (レス) @page7 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2023年1月17日 13時