青春:とは ページ12
互いの考えを聞き、理解を深める。
それは関係を築く上でとても重要なことだ。
どちらかが一方的に気持ちを押し付けるのではいけない。
「互いに」というのが大事なのだ。
冒頭から何故こんな話をしているかと言うと、あの夜の話し合いの後、彼らが積極的にそれを行うようになったからである。
(彼らとは勿論、承太郎とAのことだ)
心の声の制御を緩くし、思ったことは互いに聞こえてしまう状況。
それは信頼を強くしたのは確かだが、Aにとっては新たな悩みの種となるのだった。
「おはよう、A」
「おはよう、承太郎」
(今日も可愛いぜ)
「〜〜！！」
Aは思わず赤面する。
それを見た承太郎は頬が緩むのを抑えられそうになかった。
結論から言ってしまうと、承太郎が言わないだけで「可愛い」「好き」といったことを頻繁に考えていたことをAは知ってしまったのである。
そういった言葉に免疫がない(記憶がないだけでアルドルには頻繁に言われており、その度にAは少し赤くなっていた)彼女はキャパオーバー寸前だ。
他人であればそこまで精神的に削れることはなかったはずだが、相手はあの承太郎である。
もしそんなことを言われたら(言わないだろうが)男でも赤面するだろうと思われるイケメンである。
Aは冷静になろうと最近覚えた素数を数えるのに必死であった。
タチの悪いことに、承太郎はそんなAの反応を見て完全に調子付いている。
そのことに気付いたAは承太郎にやめるよう言ったが、承太郎が聞くはずもなかった。
かくして、彼女は花京院に相談を持ちかけているのである。
「助けて典明･･････ドキドキが止まらない」
「良かったじゃないか。青春できて」
にこやかに微笑む彼の顔を見て(かわいい)と思ったAだったが、すぐ隣にいる承太郎が黙っていない。
「花京院テメェ･･････！」
「なんでそうなるの！？」
スタープラチナが出かかった承太郎を止めようとしているAを見て、花京院は読書を再開した。
Aが花京院のことをかわいいと思っていることは既に理解しているらしく、もはや考えることをやめた顔をしている。
承太郎が何故そうなっているのか本気でわかっていないらしい彼女に、花京院は答えを教えることにした。
「嫉妬してるんだよ。Aだって、承太郎が別の女の子にかわいいって言ってたら嫌だろう？」
「うーん？」
「嫌じゃないのか」
「嫌じゃないけど･･････」
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アーディ(プロフ) - くろねこ1227さん» まだ夢主ちゃんもふわっふわな時期でしたからねぇ……2人のすれ違いコントは結構楽しく書いてました。お気に召したなら何よりです！ (1月4日 1時) (
レス) @page15 id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ1227(プロフ) - 承太郎を心から頼りにしてる夢主ちゃんのノートのなんやかんやにフフッてなった。ガッツポーズする承太郎可愛いな！２人の固い絆を感じるとても好きなシーンです。 (1月4日 0時) (レス) @page9 id: 929310bb43 (このIDを非表示/違反報告)
奇妙な前髪(アーディ)(プロフ) - アオイさん» 一気ですか！読破お疲れ様です！途中でかなり路線変更したので違和感がなかったと言っていただけてありがたい限りです･･･！またしばらく間は開きそうですが、完全停止だけはしないつもりです。応援ありがとうございます。頑張りますね！ (2018年6月21日 6時) (レス) id: 48ec130d60 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 一から一気に読みました！物語が違和感なく進んでいることや全員生存ルートが無理な形で入っていないところが素晴らしいと思います。ゆっくりで良いので更新頑張ってください!応援しています。 (2018年6月20日 16時) (レス) id: faa73ce9b0 (このIDを非表示/違反報告)
奇妙な前髪(アーディ)(プロフ) - まさか、その、えっと･･････そんな方がいらっしゃるとは思ってなくて･････たまに更新はしますね。頑張ります。ありがとうございます･････ (2018年4月29日 11時) (レス) id: 48ec130d60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奇妙な前髪 | 作成日時：2018年2月20日 20時
