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「グクはどう思ってる？」
「！」
投げてくれたボール。
「...」
「...僕は話していて楽しいし、ずっと一緒にいたいです」
「話し相手ってこと？」
「あー、と、その、前回会ってまたすぐ会いたいってなって...今回すごく楽しみにしてました」
「...」
「Aのことを考えない日はなかったです。一日一日が過ぎる中で、今何しているのかな、どこにいるのかな、ご飯食べたかな、病気してないかな、また危険な目にあってないかなって」
「でも、僕はAを怒らせてしまうし悲しませてしまうし、失敗ばかりで、一緒にいれる権利なんてない。そう考える事にしました」
「でも、本心では嫌なんです。だから、どうしたらいいかわからなくて。」
「...わかるよ」
「？」
「私だってずっと一緒にいたいって思う。」
「それじゃあ、」
「でもその選択をとるという事は、グクは全てを手放すよね？私だけのものになって、って言ったら」
「それは、」
「私は出来た人間じゃないから、嫉妬すると思う。今だって、してる。二人の時間を作るという事は、その分どこかを犠牲にするんだよ」
僕はARMYも、BTSも、家族も大事。
大切な物がたくさんある。
「Aのために時間を作るよ」
「だから、そういうところだって！」
声を荒げている。
また、怒らせてしまった。
「Aも大事にするのじゃダメなの？」
「私との時間で試行錯誤するよりも、輝いてほしい、何よりも笑っているグクが好きだから」
「...僕も、幸せでいてくれたらって心の底から思う」
「...」
「わかった、こうしよう。不安を感じさせないように努力してくる。ただ次会った時は、ちゃんと僕に向き合って」
「...」
「信じてもらえないのは、僕の努力が足りないからだと思うから。だから、約束してほしい」
指切りの手を目の前に出す。
少し躊躇いがあるようだったけど、ちゃんと約束を交わしてくれた。
差し出された手をとって、軽くキスをする。
「絶対、迎えに行きますね」
fin.
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作者名：あぽ | 作成日時：2023年7月7日 8時
