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最近まともに
黛先生の顔が見れないのは

きっと多分罪悪感とか、
今の私を知ったら絶望されるんだろうなとか、
見透かされたら本当に困るからだと思う

明らかに異常な生活を送ってるのに
日々が淡々と過ぎていくから
本当に困る

友達との弁当の時間
毎日の授業

その瞬間だけ
私は普通でいられるのに
その普通が本当に気持ち悪い


「赤司先生ってほんっっとにかっこいいよね!もう質問しすぎて頭良くなりそうだわ。」

「それなぁ、もうヤバいよね。」


共感するのも、突っ込むのも
全てが面倒くさい


「Aはさぁ興味ないの?赤司先生のこと。」


「全然興味ない。どうでもいいな。」


「好きな人はぁ?」


イライラする
ずっと思ってたことだけど

男の前で態度変わるとか
嫌われ女子の典型すぎてハブられて
私達のグループに転がり込んできたミーハー女

なんか恋愛経験沢山してますアピール
クソ痛いし
あんなクズ好きとか、どんだけだよ

って、そんなの私も同じだけど


「いるよ、みんなの人気者だけど私の前だと人格変わんの、めっちゃ笑う。」


あぁ〜やばい。
私今全然余裕ないな


「彼氏?」


「いや、既婚者」


「危ない恋愛してんねぇ〜」



ミーハー女は何も言わずに黙ってたけど
多分何かを察知していた
馬鹿そうに見えて、賢いから


「大人だねぇA」


何だろう馬鹿にしてるのかな
それならそれで、もういいや
だって私馬鹿だもんね



.



私が今1番会いたくない人に
たまたま廊下ですれ違ってしまった


黛「最近寝てないらしいじゃん、偉いね。」


「指定校、外されたら困るから。」


黛「なんだ、そういう理由ね。」


何だろうこの沈黙
やめて
私のこと見ないで


黛「いいの?私大で」


あぁ
そうだよね
この人ちゃんと教師だった
私より私を知ってる
こんな馬鹿なことで悩んでるけど
もっと考えなきゃいけないことがあったんだ


「教師になれれば、何でも」


黛「そう、あんまり欲がないのね。」


欲望なんてあるに決まってる
意地悪な言い方をしてくるのは
多分私の本性を炙り出したいから


「無いのかも」


黛「色んな生き方があっていいし、どんな道へ行こうと幸せは自分で決められる。何より人間に1番必要なのは向上心だと思うけど、あなたにはそれを感じないかな。」


正しい

何もかも


「失ったり諦めたり、確かに楽に見えるけど。本当に幸せ?今。」


ううん全然。

今の私、空っぽ。

誰かに空気を入れて欲しいだけなのに。

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設定タグ:黄瀬涼太 , 黒子のバスケ , 黒バス   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:黄瀬しか勝たん | 作成日時:2020年10月11日 4時

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