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.Aside



伊月「大丈夫ですか?顔色悪いですよ。」



「あぁ…本当ですか。」

伊月「眠れてます?色々問題抱えてそうだから…」

「いえ大丈夫…ですよ、大丈夫です。」


割と状況悪化したから
正直言ってかなりやばい


伊月「黄瀬君の件もし解決できてないのなら、俺から伝えましょうか。進路のこととか全部。」

「いや…さすがに…任せるのはまずいんで。」

伊月「俺が相田先生に何も伝えなければ、何も問題無いと思いますよ。解決できるかは不安ですが。」


絶対無理だよ

伊月先生が説得したとして

アイツが言うこと聞くとは思えない

すごい余計なこと言いそう、焚きつけそう

無理だよもう…やめてよ…
私のこと心配なんてしなくていいから本当


「…私一応教師なんで、出来る限り責任は自分で負いたいんです。お心遣い、ありがとうございます。」


伊月「…そうですか分かりました。」


ごめんなさい伊月先生

優しさに嘘がないことも分かってるし
本当、同期として割と好きなんですあなたのこと

でも今は1人でいたい

1人で解決させて欲しい

正直助けて欲しいけど

駄目だ、これだけは
頼っては駄目


伊月「先生は、立派な先生ですね。尊敬します。」


突き放してしまったのに
こんなに優しい事を言ってくれるこの人は
やっぱり本当に優しくて、信じていい人だ


「…ありがとうございます」


伊月「A先生はどういう経緯で教員を目指されたんですか」


「…えっと」


何だろう

沢山希望とか夢とか失いかけたけど

敢えていうなら


贖罪と憧れ


っていう言葉が浮かぶけど


「教員になると約束したんで、大切な人と。多分もう会えませんけど。」


伊月「…なるほど、想いが強いんですね、その人への。」


「どれだけ頑張っても、きっと超えられないですね。あの人の事は。超えたくないし、そんな気もないし。そのくらい憧れてて、とにかく今よりもっと強い人になれたらいいんですけど、なかなか難しいです。」


伊月「いいですね、明日への糧になるじゃないですか。そういう想いが強いほどパワーって大きくなりますから。」


「そうですね」



明日への糧なんて
素敵な言葉だな

だけどそれは伊月先生が
綺麗な道を歩いてきているから

私はもう許されない
綺麗な人間のフリなんてできないし

そんな風に自分を美化できない


私は一生過去の私を後悔しながら

毎日自分を殺して生きていくしかない

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設定タグ:黄瀬涼太 , 黒子のバスケ , 黒バス   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:黄瀬しか勝たん | 作成日時:2020年10月11日 4時

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