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.Aside
伊月「どうですか?慣れてきました?」
「どうでしょう…伊月先生は?」
伊月「だんだん生徒にウケるようになってきたんです。ダジャレが。」
それはウケてんじゃなくて嘲笑われてるんだよ
伊月「最近の一押しなんですけど、見ます?」
「なんですかそのノート。」
伊月「ネタ帳です。」
やばい、笑う
流石に笑う、どんだけなのこの人
結構嫌いじゃない、純粋で
イケメンなのに擦れてなくて
汚い感じがまるでない、羨ましい
どうやって生きてきたらこんな感じになるんだろう
私とは全然違う
でもほんのり性格暗いところ、似てるかな
伊月「あ」
「どうしました?」
伊月「黄瀬君ですね、あれは確か…桃井さん…と2人でいますけど」
「いますね、それがどうしたんですか。」
伊月「付き合ってるんですかね、お似合いですよね。2人とも顔整ってて見栄えがいいです。」
こういう話職員室でもよく出る
この2人だけじゃなくて他にもたくさん
毎回思うけどおせっかいだよなあこういうのって
特に女性教員
「仲良さげですよね。」
伊月「高校生の時恋愛とかできなかったんで羨ましいです。こういうの。」
まあ、そんな身の上話はどうでもいいけど
伊月「そういえば黄瀬くんって凄いバスケ上手いらしいんですよ、格が違うらしいんです。でも全然勉強できないですよね、中間テスト酷かったです。小テスト、いつもボロボロだし…。」
「バスケ強いんですね、へぇ〜凄い。」
伊月「もうちょっと…勉強も頑張って欲しいですけどね。」
「…まあ…そうですよね」
別にいいじゃん。
勉強できない分スポーツの方に才能いってるんだから、寧ろできなくて当然だよ。
スポーツの才能あるなら、勉強なんてできなくたって生きていけるよ、てかあのルックスだし。
女の子だって途切れないだろうから最悪ヒモにだってなれるしね。
だから
漢字の小テストで毎回100点取らなくても
図書館でわざとらしく自習なんてしなくても
ノートしっかりかかなくても
分かんないとこ質問しに来なくても
君はキラキラな高校生活送ってればいいの
友達とふざけて彼女と遊んで部活頑張ってればいいの
そんな事しなくていいの
そんな事 しないで
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作者名:黄瀬しか勝たん | 作成日時:2020年10月11日 4時