058【JK】 ページ8
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JM「…は?それまじ?」
JK「ああ、アイツのせいだよ全部。」
JM「まさかそこまでする奴だったとは…」
学校に来てすぐ昨日のことをジミナに話した。ジミナも元からあまりスアのことは良く思ってなかったらしいけど、今回のことはさすがに衝撃だったみたいだ。
JK「アイツが誤魔化そうとするから、俺はAに直接聞きに行こうと思う。」
JM「…大丈夫か?まだ避けられてんだよな?」
JK「Aの意思で避けてたわけじゃないって知れば、何言われても平気だよ。」
JM「そっか、まあ頑張れよ。」
ポンっとジミナは俺の肩を叩くと、安心したように微笑んだ。ジミナにAの怪我のことも教えてもらったりしたし、本当にいつも助けられてばっかだ。
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昼休み、俺はAのクラスを訪れた。こうやって2年の教室に来ることは滅多にないから、あまりにもジロジロと見られて戸惑う。
Aの姿が見当たらず困っていると、後ろから肩を叩かれた。
YJ「先輩、どうしたんですか?」
JK「ああ…ヨンジュン。」
振り返った先にいたのは、ジャージ姿のヨンジュンだった。ヨンジュンは俺のことを不思議そうに見つめた後、ハッとした顔で教室を見渡し始めた。
YJ「ユナ!どこ行くの?」
YN「え、なに?」
ヨンジュンによって呼ばれた女の子は、いつもAの横にいる友達だった。
YJ「Aちゃんは?」
YN「何か片付け頼まれたみたいなんだけど、それにしては帰ってくるの遅いから今から迎えに行こうかと…」
その言葉を聞いて冷や汗が垂れる。ヨンジュンも同じように焦った表情を見せた。
JK「片付けって体育館倉庫だよね?」
YN「ああ、はい。外の倉庫みたいです。」
JK「俺が迎えに行くわ、ありがと。」
友達の答えを聞いてすぐにその場を離れた。
YN「ちょ、え!?」
YJ「ジョングク先輩…!」
後ろから驚いたような声が聞こえたけど、それに返す余裕なんかない。Aが危ないかもしれない。
ここに来る前、自分達の教室でスアの姿は見ていなかった。
JK「………アイツ!」
体育館倉庫に着いた時、スアがAに手を振りかざしてて慌ててその手を掴んだ。
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年5月23日 16時