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「…オッパ。」

JK「ん?美味しい?」






運ばれてくる料理はどれも美味しいのだけれど、どうしても金額を想像して申し訳なくなってしまう。






JK「…なんでそんな顔すんの?」

「…え、」

JK「もしかして、お金のこと気にしてる?」






私の目の前でグクオッパが首を傾げながらそう聞いてくるから、コクンと頷く。






JK「そんなこと、気にしなくていいのに。」

「…でも、」

JK「俺、気まずい顔させたくてAをここに連れてきたわけじゃないよ。」






そう言ったオッパは少しだけ寂しそうな顔をするから、ハッとする。

オッパは私に喜んで欲しくてここに連れてきてくれたのに、私はオッパの気持ちを何も考えずにお金のことばかり気にしてた。







こんな高いお店に連れてきてもらって申し訳ない気持ちが無くなったわけじゃないけど、嬉しいのは間違いなくて。






「…うん、ありがとうグクオッパ。」

JK「ん、それが聞きたかった。」






にっこり笑ってくれるオッパに安心して、またその優しさに好きが募っていく。

この人は、どこまで私のことを好きにさせたら気が済むのかな?なんて。






「…ふふ、オッパ口に付いてるよ。」

JK「え、まじ…?」






大人っぽくてかっこいいけど、こうやって子供っぽいかわいいところもあって。

本当にオッパの全部が大好きだなって思う。






「…オッパ、だいすきだよ。」

JK「!?」






ポロッと口から出た言葉。

私も自分で言ってちょっぴり驚いたけど、オッパの方が驚くからなんだか面白かった。






JK「…急にやめろよ。」

「いいじゃん…そう思ったんだもん。」

JK「可愛すぎるから、2人きりのときにして。」

「っ!?」






そんなオッパの言葉に今度は私が言葉を失う。

オッパはしてやったりみたいな顔で笑ってる。オッパの方が何枚も上手なの本当にずるい。






JK「A、俺からのプレゼント。」






ご飯も食べ終わってしばらくゆったりしていると、オッパに渡されたプレゼント。

私も同じタイミングでオッパにプレゼントを渡した。






JK「え、」

「これ…」






正直、貰った紙袋を見て同じブランドだなとは思ったけど中を開けて余計に驚いた。






JK「ふはっ、なんで同じやつ買ってんの。」

「ふふ、私のセリフだよ。」





お互いがプレゼントに選んでいたのは、まったく同じネックレスだった。






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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年5月23日 16時

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