063【JM】 ページ13
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JM「良かったな、ジョングガ。」
JK「ジミナもいろいろありがとう。」
昨日のことをジョングガから聞いて、とりあえず事が落ち着いたことに安心した。
天使ちゃんとも前みたいに戻ったみたいで、今までの落ち込んでいたジョングガはいなくなっていた。
JM「で、天使ちゃんが彼女ってどんな気分？」
ニヤニヤ笑いながらそう聞けば、ジョングガはキョトンとした顔で僕の顔を見つめている。
JM「…お前、まさか。」
JK「俺、Aと付き合ってないけど？」
JM「はあ！？」
JK「…え、なんで？」
ジョングガが実は奥手だったということを、今この瞬間に思い出した。普通こう言うのって、昨日のうちに告白したりしないわけ？
ふたりは現に久しぶりに会って話したわけだし、気分が高まって"好き"とかつい口にしちゃわないわけ？
JM「…え、だってお互い会いたかったって言い合ったんだろ？」
JK「うん。あの時のA、超可愛かったなあ。」
もう僕はジョングガの恋愛スピードについていけない。会いたかったまで言っといて、そこで止まれるか！？
本人は何も気にする様子もなく、天使ちゃんが可愛かったとニコニコニコニコしている。
JM「……お前、そんなんじゃ取られるぞ。」
JK「え？なにを？」
JM「天使ちゃんに決まってんでしょ！」
JK「え、取るってジミナが…！？」
JM「馬鹿、ちげえわ！」
はあ…通常運転のジョングガの相手をするのって、こんなしんどいことだったっけ？
JM「お前がそばにいなかった間、天使ちゃんを守ってたのはヨンジュンだぞ？」
JK「…それは俺も分かってるけど。」
JM「今は付き合ってないってだけかもしれねえだろ？天使ちゃん、取られていいわけ？」
JK「だめに決まってんだろ。」
そう言うならなんで告白しないのだろうか。まあ告白には、人それぞれのタイミングもあるしこれ以上は何も言わないけど。
JM「ま、ジョングガなら大丈夫か。」
勝手に自己完結して席に戻ろうとすれば、ジョングガが"あ！"と声を出した。
JM「なに？」
JK「今日から俺、Aと帰る。」
JM「…あ、そうなんだ。」
JK「早く放課後なんねーかな。」
……これで付き合ってもなければ、告白もしてないなんて。
親友の恋愛事情に小さくため息をついた。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年5月23日 16時
