054【JK】 ページ4
.
Aに嫌いと言われたあの日から数日経ったけど、俺はあの日からずっと無気力だ。
学校には来るものの、授業中も頭の中はAのことでいっぱいだし何も頭に入らない。
YG「お前もう放課後だぞ。」
JK「……もう少ししたら、帰ります。」
YG「そ。俺、会議行くから早めに帰れよ。」
ベッドで寝ていた俺にいつもと様子が違うと思ったのか、ユンギ先生が声を掛けてくれた。
もう放課後か。帰らなきゃとは思うのに、なかなか体が動かない。
_____ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ、
保健室に誰かが入ってきた音がして、余計帰るのが面倒くさくなった。入ってきた人達が出て行ったら、俺も帰ろう。
そう思って目を閉じた時、聞こえてきた声にまたすぐに目を開けた。
YJ「…痛い？」
「…大丈夫だよ。」
カーテンが閉まっているから誰が入ってきたのか分からなかったけど、聞こえてきたその声にすぐに誰なのか分かった。
Aとヨンジュンだ。
YJ「…これは、自分でした怪我だよね？」
ヨンジュンのその言葉に俺は違和感を感じた。
「うん…ぼーっとしちゃってた。」
YJ「よかった…またアイツに何かされたのかと思った。」
…どういうこと？またアイツに何かされた？
そんな言い方、考えなくても分かる。Aが誰かに怪我を負わされたってことくらい。
YJ「最近は何もされてないよね？」
「……うん、大丈夫だよ。」
そんなAの返事で、今までのAの怪我がコケて出来た怪我じゃないというのは確実だった。
YJ「…これ以上、Aちゃんに痛い思いして欲しくないよ。」
「…ヨンジュンくん。」
YJ「やっぱり、ジョングク先輩に話した方がいいと思うんだ。」
唐突に出てきた俺の名前に驚く。俺が関係してるってこと…？
「でも…ジョングク先輩は、何も悪くないから…」
YJ「…Aちゃん。」
「……心配かけたくない。それに、私はジョングク先輩にとって邪魔な存在だから。」
邪魔な存在？そんな訳ないだろ。俺は体を起こして、閉まっているカーテンに手をかけた。
でも、次に聞こえてきた言葉に俺は驚いてカーテンを開けることが出来なかった。
YJ「……それは、スア先輩がそう言ったから？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1776人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年5月23日 16時
