冷たい視線 ページ24
『いっぱい怒られちゃったねぇ。』
ﾌﾛｲﾄﾞ｢あーあ。イシダイ先生、怖かったー。」
何とか補習が終わり疲れきった様子で私とフロイドが廊下を歩いていると、見慣れた長身が少し向こうに見えた。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢あー！ジェイドだぁー！」
嬉しそうに相方を呼ぶフロイドの声にゆっくりと此方を振り向いたジェイドと目が合った。その瞬間、ゾクリと背筋が凍る。それはいつもよりずっと冷たい眼差しだった。
『.......ジェイド？』
恐る恐る声を絞り出した私にジェイドは冷たく笑った。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢貴方はどちらでも良かったんでしょう？」
『......えっ？』
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢同じ顔ですもんね。僕もフロイドも、双子ですから。」
......なに.....言ってるの.....？
ジェイドの言葉に時が止まったかのように身体が動かなくなった。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢....は！？ジェイド！！！」
ジェイドとフロイドの言い争う声が聞こえるが頭に入って来ない。
�爐匹舛蕕任睥匹�ったんでしょう？″
その言葉だけがグルグルと頭の中を回り続けていた。
「A！」とフロイドの声が聞こえハッと我に返り顔を上げれば、再びジェイドと視線が交わる。
全て見透かした様なその視線に、私は怖くなって思わずその場から逃げ出したのだった。
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ﾌﾛｲﾄﾞ｢どういうつもりだよ！？ジェイド！！」
胸ぐらを掴むフロイドの手をバッと振り払うと、僕は頭を抱える。
自分にだってわからない。あんな酷い事を言うつもりなんてなかった。だけど、仲良く歩いて来る2人の姿を見ると先程の光景が思い出されて苛立ちが抑えきれなかった。
そんな僕の様子をフロイドは睨みつけながら口を開く。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢....オレさっきAに告白したから。」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「......っ！」
フロイドの言葉にちくりと胸が傷んだ。
ああ、Aはフロイドのモノになってしまうんだろう。だってきっと彼女はフロイドのことが好きだから....。僕はもう嫌われてしまったから.....。
先程の泣きそうなAの顔が思い浮かぶ。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「僕、少し頭を冷やして来ます....。」
立ち去る僕の背中にフロイドの声が響いた。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢Aを泣かせたら、ジェイドでも許さねぇから！........ちゃんとAと仲直りしてよ？」
フロイドの言葉に目頭が熱くなる。
本当、こんな時まで....どこまで優しい弟なんでしょう....。
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ゆうな(プロフ) - 三角関係…最初はどうなるのかちっちとも頭に思い付きませんでしたがいいですねぇ〜。 しかもジェイドがイラつき壁を殴ったシーンはちょっとドキッとしてしまいました！！(^-^) (2020年12月15日 19時) (
レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！これからも三角関係でばっちり絡ませます(笑)お返事遅くなりすみません。これからもよろしくお願いします。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 4edba67984 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - のぐはあああああああっっっ好きだあああああああ....待ってマジでしんどいいいいい....最推しと推しが絡むとかもう......ｯｯｯｯ((((( 面白過ぎですねこれからも応援してやす。 (2020年11月14日 19時) (レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！ (2020年10月26日 22時) (レス) id: 4edba67984 (このIDを非表示/違反報告)
花 - RRRさん» こちらこそです！楽しみにしてますね！ (2020年10月26日 19時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RRR | 作成日時：2020年10月3日 14時
