4 黄と青の愛のカタチ ページ5
い「アニキ〜!!」
ゆ「ぉわ、どしたん?」
突然抱きついてくるIfを、悠佑は優しく受け止める。
い「えっへへぇ。 今日もあにきに触れられて嬉し〜なって思ったんだぁ!」
にっこりと可愛らしく微笑むIfは、まるで無邪気な子供のようだ。
それを微笑ましそうに見つめる悠佑は、側から見れば母親のようにも見える。
い「あにきあにき! 今日も『儀式』しよっ!」
ゆ「ええで。」
そう言った悠佑は、どこからともなく白いベールを取り出した。
そして、真っ白な蝋燭に火をつけ、自分とIfの周りを囲んだ。
い「誓いの言葉。」
ゆ「俺はまろを生涯愛し、どんな時も笑顔でいてくれるよう守り続けることを誓います。」
白く艶のある美しいベールを纏ったIfは、その言葉を聞いて微笑む。
い「俺はあにきを生涯愛し、どんな時でも暖かい心でもって支え続けることを誓います。」
そして二人は見つめ合い、悠佑はIfのベールを持ち上げ、頬をそっと撫でた。
それをくすぐったそうにするIfは、その美しく光る瞳で悠佑を見る。
い・ゆ「本日の誓いを胸に、助け合い、喜び合い、どのようなことも分かち合いながら生涯を二人で歩んでいくことを誓います。」
そして、悠佑はIfの頬にキスを落とした。
い「ん……えへへ。 あにき、大好きっ。」
ゆ「俺も愛してる。」
悠佑がIfを見つめる目は、純粋にIfを愛しているように見える。
……普通の人が見れば、の話だが。
Ifは、悠佑を愛している。
……愛しすぎている。
悠佑を見るその美しい目は、まるで女神でも見るような。
そんな目をしていた。
い「……でさ、あにき。」
儀式の片付けが終わった頃、Ifは声のトーンを少し落として呼びかける。
ゆ「……あぁ、『あれ』な。 ええよ、ヤろ。」
悠佑が微笑むと、Ifは悠佑に思い切り殴りかかった。
ゆ「う”ぁッ」
鈍い音と共に、悠佑の苦しそうな声がする。
ドゴッ
ドコッ
バキッ
遠慮なく殴り続けるIfの瞳は、いつものような美しい輝きはなく。
また殴られている悠佑の瞳にも、美しい輝きはなく、ただただ焦点が合わずに天井を見つめていた。
ゆ「かはッ、ぁ……。 も、無理ッ」
そう告げる声を最後に、悠佑の意識は途切れた。
Ifは、満面の笑みで悠佑を見つめた。
これが二人の
愛のカタチ
い「愛してるよ、あにき」
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ぽあ - ひーいれりすさん» 好きと言っていただけて嬉しいです、! ほしいですよねぇ(((え (2023年3月15日 19時) (レス) id: 311b6cd232 (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす - お話まじで好きですちょータイプです!こんなメンバーほしいなぁ(((え (2023年3月12日 1時) (レス) @page24 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあ - あおさん» わかります……、歪んでるってかもう壊れるまで行くのが好きです(( (2023年1月28日 20時) (レス) id: 311b6cd232 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 歪んだ愛モノ?かなり好きなんですよね…(ゑ (2023年1月10日 23時) (レス) @page24 id: 6422e385c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあ - 伊織さん» ちょっと壊れた愛情っていいですよね〜((ゑ⁇ コメントありがとうございます! (2022年10月9日 9時) (レス) id: 5c50eca30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽあ | 作成日時:2022年10月7日 20時