3 紫と水のヒミツ ページ4
ほ「しょーおーちゃんっ！」
し「なにー？ いむくん。」
ないこハウスでの会議が終わり、ほとけは初兎の家にいた。
ほ「腕の傷、だいじょーぶ？」
心配するように初兎を見つめるほとけは、どこかおかしい。
しかし、そんなことは気にせず初兎は微笑む。
し「大丈夫やで。 ありがとうな、いむくん。」
その言葉に、ほとけは安堵したように笑みをこぼした。
ほとけの目線の先は微笑む初兎、ではなく。
グルグルと包帯で巻かれた初兎の腕だった。
その傷をそっ、と撫でると、初兎は「ぅｯ」と小さく声を漏らした。
ほ「痛い？」
と、心配する言葉とは裏腹に、声色はどこか嬉しそうだ。
し「い、や。 痛くない。」
そう顔を歪める初兎も、どこか嬉しそうな声音で。
二人は見つめ合って微笑んだ。
よく見ると、初兎の首にも足にも、身体中傷だらけだった。
しかし、よく見ればほとけの手首と足首にも奇妙な傷がついている。
し「……なぁ、いむくん？」
くいっ、とほとけの服の袖を引っ張る初兎の目にはハイライトが無く。
また引っ張られるほとけの目にもハイライトは無かった。
ほ「……いいよ、ヤろ？」
そう言って謎の傷のついた手首を差し出すほとけ。
初兎は、その手首を強引に引っ張り手錠をつける。
その拍子に、初兎の爪でほとけの手首が
ほ「ｯ……えへへ。」
その痛みに、ほとけは嫌がることもせず、むしろ嬉しそうな顔をした。
し「……よし。 できた。」
満足そうに微笑む初兎。
ほとけの手首と足首には、手錠と足枷がつけられていた。
ほ「しょーちゃん。 きて？」
両手を広げるほとけに、初兎は思い切り抱きついた。
ほとけの体は痩せ細っていて、今にも折れてしまいそうだった。
当たり前だ。
何日もご飯をまともに食べていないのだから。
初兎の家に閉じ込められていたほとけは、
一週間ほど外へは出ていない。
それも、外へ出るのはないこハウスに招集がかかった時だけ。
全て初兎に管理されている。
ほとけに与えられるのは、狭い部屋と一日一回の食事。
ベッドも固くて薄く、食事も薄味。
さらには拘束までされている。
ほとけに自由などなく、初兎が拘束を解くまでは部屋でただただじっとしているだけだった。
それでもほとけは嫌がらない。
初兎も、どれだけほとけに傷をつけられようが怒ったりなどしない。
だってそれが。
愛なのだから
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ぽあ - ひーいれりすさん» 好きと言っていただけて嬉しいです、！ ほしいですよねぇ(((え (2023年3月15日 19時) (
レス) id: 311b6cd232 (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす - お話まじで好きですちょータイプです！こんなメンバーほしいなぁ(((え (2023年3月12日 1時) (レス) @page24 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあ - あおさん» わかります……、歪んでるってかもう壊れるまで行くのが好きです(( (2023年1月28日 20時) (レス) id: 311b6cd232 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 歪んだ愛モノ？かなり好きなんですよね…(ゑ (2023年1月10日 23時) (レス) @page24 id: 6422e385c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあ - 伊織さん» ちょっと壊れた愛情っていいですよね〜((ゑ⁇ コメントありがとうございます！ (2022年10月9日 9時) (レス) id: 5c50eca30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽあ | 作成日時：2022年10月7日 20時
