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な「……アレって、会議の時の？」
やっとのことで言葉を振り絞るないこ。
ほとけは微笑んだまま、目を伏せた。
長いまつ毛が揺れ、ないこはより一層ほとけに見惚れる。
ほ「ないちゃんが知ってるのは、なに？ どこまで知ってるの？」
な「……会議の時の、腕の傷のやつ。」
ほ「他は？ ないの？」
な「……他も、なにかあるの？」
その問いに、ほとけが一瞬瞳を揺らした。
……気がした。
次の言葉を待つ時間が、ないこにはとても長く感じた。
一日千秋、というほどそれが待ち遠しいわけでもないが、
何故か、それを聴きたいと言う気持ちが心の奥にあった。
ワクワクしているようで、緊張感もあって、
でも知りたい、解き明かしたい。
こんな気持ちは初めてで、ないこは心が躍るような気がした。
これって、好奇心ってやつかな。
ふっと口元が緩むのが自分でもわかる。
ほ「ないちゃんさ、本当に僕のこと受け入れてくれるの？」
な「……うん。」
ほ「どんな僕でも？ 絶対に？」
な「うん。 俺はどんなほとけっちでも受け入れるよ。」
問い続けるほとけは、まるでないこを試しているかのようだ。
しかし、好奇心を覚えたないこはどんな質問を受けても強く頷き続けるだろう。
いくら問うても頷くないこに、
ほとけは半分諦めたように、その美しい唇から吐息を零した。
ほ「……僕、ほんとは。」
な「うん。」
ほ「……本当はｯ。」
ーﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
ビクッと肩を同時に振るわせる2人。
音の正体は、ほとけのスマートフォンの着信音だ。
ほ「あ、えっと、ごめん電話でてくるね……！」
な「え、ぁ……うん。」
いつも通りに戻ったほとけが、
眉をハの字にして謝った。
それを、名残惜しそうに見つめるないこ。
でも、その口元は緩んでいた。
やっと踏み出せた。
俺は今、成長できてるんだ。
これが、何かを美しいと思う気持ち。
これが、何かを知りたいという好奇心。
今俺は、どんな顔をしているのだろうか。
あぁ、世界が色づくように見える。
ほとけっちのお陰で、この気持ちを知れた。
ないこは小さくなっていくほとけの背中を、
にんまりとした幸せそうな顔で見つめていた。
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ぽあ - ひーいれりすさん» 好きと言っていただけて嬉しいです、！ ほしいですよねぇ(((え (2023年3月15日 19時) (
レス) id: 311b6cd232 (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす - お話まじで好きですちょータイプです！こんなメンバーほしいなぁ(((え (2023年3月12日 1時) (レス) @page24 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあ - あおさん» わかります……、歪んでるってかもう壊れるまで行くのが好きです(( (2023年1月28日 20時) (レス) id: 311b6cd232 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 歪んだ愛モノ？かなり好きなんですよね…(ゑ (2023年1月10日 23時) (レス) @page24 id: 6422e385c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあ - 伊織さん» ちょっと壊れた愛情っていいですよね〜((ゑ⁇ コメントありがとうございます！ (2022年10月9日 9時) (レス) id: 5c50eca30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽあ | 作成日時：2022年10月7日 20時
