【呪術廻戦】1年生は4人……なんです。

29話 番外編(時系列は謎)3 ページ30

side五条

泥梨｢……｣

モゾモゾとAの腕の中で落ち着こうとしてる。

泥梨｢起きろ！器の分際で儂を不快にさせるとは良い度胸だな！｣

目を開けて僕を見るA。

A『…あれ…先生…？』

泥梨｢貴様！儂を不快にさせるとは…｣

坊ちゃんを横抱っこであやす。

泥梨｢…貴様だけだぞ。儂を待たせて許されるのは。｣

A『……そう。』

坊ちゃんは不服そうに目を逸らす。

五条｢よし、帰ろうか。野薔薇達と合流してご飯食べようか。｣

泥梨｢…！｣

五条｢坊ちゃん、ダメ。｣

Aの本家の人間はAを殺したがる。

厄介極まりない�狠蝋�の門�瓩鯀瓩�片付けて手柄が欲しいから。

だけど、Aとの誓約した坊ちゃんの目は鋭く隙がない。

A『坊、ポイしなさい。』

｢か…ェ…｣

倒れるジジイ。

A『坊、良い子だから…』

祈るような声を出して俯く。

泥梨｢……次はないぞ、己が下等な分際と知れ。｣

気を失うジジイ共。

A『良い子ね、坊や。』

褒めて抱き寄せる。

泥梨｢貴様に従った訳では無いからな。｣

Aは歌を口遊ながら歩く。

A『先生？』

泥梨｢こんな下卑た場所に長居は不要だ。早くしろ。｣

五条｢今行くよ。｣


悠仁が手を振る。

虎杖｢先生〜！白銀〜！｣

A『公共の場で大声は迷惑。』

ちょっと捻くれながら照れてる。

五条｢何食べる〜？｣

虎杖｢肉！｣

伏黒｢…何でもいい。｣

釘崎｢モテないわよ、その返事。｣

元気だなぁ。

五条｢Aは何食べたい？｣

A『…特に。』

泥梨｢外で食べた事など皆無だから分からないと素直に言え。｣

A『坊の馬鹿！』

泥梨｢人間風情が儂を侮辱するとは何事か！｣

長い事付き合いあるけど、喧嘩は久しぶりに見た…

釘崎｢てか、四六時中その子抱っこしてる必要ないんじゃない？この間だって1人でぷかぷか浮いてたし。｣

確かに少しだけなら離れる事なら出来る。

坊ちゃんの呪力をコントロールする事も出来なくはない。

けど、坊ちゃんが触らせてくれる人間はA以外に絶対居ない。

そして、門の中に居る魑魅魍魎を従えるのもAにしか出来ない。

坊ちゃんが暴走したら止められるのはAにしか出来ないんだ。

勿論、力づくなら止められる。

周りに被害を出さずに止められる訳では無い。

泥梨｢嫌だからな。嫌だからなっ！｣

Aの肩にしがみつく。

A『はいはい。』



結局、焼肉になった。

30話 じゅじゅさんぽ編4→←28話 番外編(時系列は謎)2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す