【黄瀬涼太】私を助け出してよ…

Story7 ページ9

A「はぁ………」

家に帰宅するなり、すぐさまローファーを脱ぎ部屋に上がる。



白を主張としたシンプルな部屋…特別な物は置いていない。

普通に生活ができる程度の物はある。



机の上に携帯を置く。
なんか凄い通知来てたけど後から見よう…多分重要なメールはほとんどない。






制服を脱いで私服に着替えようとする。


A「痛っ……」

体の全体、ものすごいあざがあった。
それに加えて切り傷…



A「あー…」

お腹を見てみる。ものすごい腫れていた。

お腹って何塗るべきなの…あ、貼るべき…？

サロンパス？あれ臭いんだよね…



A「まぁいいや…とりあえず制服着て見える所は後で何とかしよう…」

部屋着…といっても誰も来ないからもうジャージ。

ソファに座って携帯を操作する。





A「…はぁ……」

画面をみて一つ重いため息をつく。






『新着メール:127件』


最後に開いたのは確かお昼休み…13:30くらい。

今の時刻は17:30。
4時間くらいで約120件……1時間に30件のペース。




A「どんだけ暇なんだよあいつら…」






試しにいくつか開いてみようか？？


[マジうぜーんだよ失せろ(ばくわら］


[しねよぶさぃくぅ]




こんな感じのメールが常日頃来るのだ。

着拒にしてるよ？でもメアド変えて毎日毎日送ってくる。





A「わざわざご苦労さんだよねぇ…」

よし、このメアドも着拒して…あとはまとめて処分……





携帯を閉じてなんとなくテレビをつけた。



ニュースでは「梅雨の時期です」だとか「紫陽花が綺麗ですね〜」とか言っている。

そういや学校にも紫陽花咲いてたっけ……私倒れちゃって傷つけちゃったかも。


A「はぁ…」

またもやため息。ため息は私の癖だった。

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