君のとなり【江口拓也】 (ページ15)

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15. カレーと相性ページ15

。

「カレー、、」

「え？」

帰り道、江口さんが呟く

「作り方教えたいんですけど、これから暫く忙しいもんで、」

「そうなんですか、、声優さんも大変ですね、」

「えぇまぁ(笑)あの、それでなんですけど、落ち着いたら連絡するので、連絡先を教えてもらいたく。。」

「あぁ！そうですね！その方が便利ですからね！」

どうぞどうぞと携帯を取り出す

ーー

カレーの香りが部屋に漂う

「、、カレーよく飽きないね。」

ミサキが呟く

「今日も美味しく出来たよ～」

盛り付けをして、テーブルへ並べる

ピロン/

通知音が鳴る

「ちょっとごめん、」

マネージャーかな？

画面を見ると

『カレー美味しく出来ました！！』

というひと言と、美味しそうに盛り付けられたビーフカレー

あ、ちゃんと人参も入ってる(笑)

思わずこぼれる笑み

お返しに、とこちらのカレーも写真を撮る

「SNS用？」

ミサキが聞く

「ん？うん。」

SNSに上げ、椎名さんにも送る

別にやましい心がある訳でもないのに、ミサキに対して落ち着かない

椎名さんのこと、言わない方がいいよなぁ、、

言ったら不機嫌になるし。。

「拓也まだ～？」

「あ、ごめんごめん。それじゃ、いただきまーす！」

「いただきまーす」

ーー

「あ～、やっぱりカレー美味しいね！」

「明日はハンバーグがいいー」

「え？でもまだカレー余ってるからドリアにでもしようかと思ってるんだけど、」

「カレー味は勘弁して。」

どうしようか、、

何気なく携帯を見ると椎名さんから返信が

『江口さんのとこのカレーも美味しそうですね～、ま、うちのも負けず美味しいですけどね！(笑)』

意地でも張り合うつもりだなぁ(笑)

そこで閃く

そうだ！椎名さんに少しカレーあげようかな？

『もし良かったらうちのカレー食べてみます？少し余っちゃってて。』

、、、なんか、、キモイかな、俺。

やりすぎ？

変なことで心配になる。

しばらくして

『良いんですか！？是非！ありがとうございます！！』

と返事がきた

良かった。

とりあえず今日はもう遅いので、明日伺いますと返信し、画面を閉じる

ふぅ。。

なんか、カレー仲間が出来た感じ。

嬉しいな～

、、美味しいって言ってくれるかな、？

。