検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:27,373 hit

story 22 ページ22

手を繋ぐタイミングよりも、

手を離すタイミングの方が難しいね。


ーーー



『じゃあ、そろそろ私帰るね?』





「もう帰るの?」





『だってもう、23時過ぎてるし…』










久しぶりに長くテヒョンと一緒にいた時間は、

あっという間に刻々と過ぎていく。

そして、

それぞれが別々の想いでここにいる事はバレてる。

気付かない振りをしばらくしてて。

時々、普段を装う演技が上手くいかなくても。









「このまま、…泊まって、く?」





『え?』





「…嘘。送ってく。」





『あ、私。車で来たから。』





「じゃあ、下まで送る。」





『いいよ、ここで。笑』










ソファーから立ち上がり玄関に着くと、

「握手」って言って左手を差し出される。









『握手?笑』





「またこうして出会ったのも何かの縁だし。笑」










差し伸べられた左手に手を重ねると、

強く握られる。









『テヒョン、痛いよ。』





「あ、ごめん。」





『じゃあ、ね?』





「今日はありがとう。」










" じゃあ、ね " って言って、

" 今日はありがとう " って言われたのに、

なかなか手を離してくれない。












「あ、ごめん。」










玄関のドアを開けてアルコーブ前、

強く握られた感触と、

テヒョンの温もりが残る左手。




どんな時でも守ってくれた、

懐かしいテヒョンの手は魔法の手。




幸せが逃げない様にそっと握りしめるよ。

story 23→←story 21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ruki(プロフ) - さこさん» さこ様(*^^*)コメントありがとうございます!初めまして。お互い同じですね(*´艸`)曲もダンスも人柄も良くて一気に引き込まれたした^^更新頑張ります(ง •̀_•́)งまた暇つぶしに読んでやって下さいm(_ _)m (2022年12月9日 20時) (レス) id: 2ac3d6b9ca (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - 初めまして。私も最近BTSにハマった遅い新参者です。かっこいい曲が多いですよねぇ(^^) 更新楽しみにしています(^^) (2022年12月9日 20時) (レス) @page30 id: 8c0425346a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ruki | 作成日時:2022年11月20日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。