韓国人のBoyfriend【JK】3

107話 ページ8

ずっしりと重い花束を抱えて部屋に入ると
鞄に入れてた携帯が鳴るから、
慌てて花束をテーブルに置いて、
携帯を取りだした。







“ユンギさん”

って表示された画面を見て、

ジョングク君かもって期待してた私は
ちょっとがっかりしてて、

心の中でユンギさんにごめんなさいって言いながら、電話に出た。








《お、出た。
今どこ？》


「え？家に決まってるじゃないですか」


《ふーん………
さっきの男に連れ去られたかと思った》



「なわけないです」


《何でなわけないんだよ》


「だって、彼はただの……」


《ただの？》


「元カレですもん」


って言ったら、
ユンギさんは、ふーんとか、へーとか言って、


《あの花束さー、
ただの元カノに渡さないでしょ普通》

って言った。




「彼はちょっと変わってるんです」


《変わってるのはお前だよ》


って言って、
《まぁ、家にいたならよかったよ、じゃ》
と電話を一方的に切られてしまった。






ユンギさんってたまに電話かけてきたと思ったら、
いつも私の話も聞かずに
用件だけ言って切っちゃうんだよね。






携帯を置いて、
テーブルに置いた花束を見つめる。



どうしよう………

何本か花瓶に入れようかなって考えて、
綺麗なバラに触れる。













…………………ん？



何かが、花束の間に挟まってあって………

それを引っ張って、出てきたノート。

よくあるA4のノートを見て、

嘘だって思った。










だって…………

捨てた筈のノートを
どうしてジョングク君が持ってるの？

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